2026/4/1
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社会

京成百貨店元社長に懲役4年、雇調金約6.7億円詐取で実刑判決

要約

水戸地裁は水戸京成百貨店の元社長・斎藤貢被告に対し、従業員の休業日数を水増しして雇用調整助成金約6億7千万円をだまし取った詐欺罪で懲役4年の実刑判決を言い渡した。被告は一貫して否認していた。

刑事裁判茨城県詐欺事件

水戸地裁が実刑判決、検察求刑は懲役6年6カ月

水戸京成百貨店の元社長・斎藤貢被告(68)が、雇用調整助成金(雇調金)約6億7千万円をだまし取ったとして詐欺罪に問われた事件で、水戸地裁は10日、懲役4年の実刑判決を言い渡した。家入美香裁判長が判決を読み上げた。検察側は懲役6年6カ月を求刑していた。

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※画像はイメージです

休業日数を水増し、虚偽の申請書を提出

判決によると、斎藤被告は2020年4月から2021年5月にかけて、従業員の休業日数を水増しする形で勤務データを改ざんし、虚偽の申請書を茨城労働局に提出して雇調金をだまし取った。共謀したとされる元総務部長(60)には、すでに懲役3年の実刑判決が確定している。

被告は一貫して否認、「不正の指示」が争点に

斎藤被告は捜査段階から一貫して詐欺罪を否認しており、公判では被告が不正を指示したかどうかが最大の争点となった。検察側は、被告が送ったLINEメッセージに「給与は遅配します」などの内容があったことを指摘し、不正への関与を裏付ける証拠として提示した。一方、弁護側は被告のLINEは「叱責」にすぎず、不正の指示ではないと反論していた。

水戸地裁は検察側の主張をおおむね認め、求刑を下回るものの懲役4年の実刑とする判断を示した。