2026/4/1
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社会

茨城・23歳女性殺害遺棄事件、東京地裁が被告に懲役20年の判決

要約

SNSで知り合った23歳女性を茨城県の別荘で殺害し遺棄したとして起訴された37歳の男に対し、東京地裁は有期懲役の上限となる懲役20年を言い渡した。被告は初公判から一貫して無罪を主張していた。

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SNSで接触、別荘に連れ込み犯行か

茨城県常陸太田市で23歳の女性を殺害し遺体を遺棄したとして、殺人と死体遺棄の罪に問われた無職の三瓶博幸被告(37)に対し、東京地裁は2026年3月10日、懲役20年の判決を言い渡した。有期懲役の上限にあたる量刑となった。三瓶被告は初公判から一貫して「全て間違いです」と無罪を主張していた。

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※画像はイメージです

事件は2022年6月に発生した。検察側の主張によると、三瓶被告はSNS(旧ツイッター、現X)を通じて被害女性と知り合い、JR水戸駅で待ち合わせた後、自身が所有する茨城県常陸太田市の別荘へ連れて行った。女性の遺体はその後、同市内の山林斜面で発見された。

直接証拠なき裁判の行方

本件の裁判では、直接的な証拠の有無が大きな争点となった。法医学的な鑑定では、被害女性の死因は「不詳」と判断されている。弁護側はこの点を強調し、殺害の直接的な証拠がないこと、遺体の運搬・遺棄についても直接証拠が存在しないことを主張した。

一方、検察側は状況証拠の積み重ねによって有罪の立証を図った。被害女性が生きている状態で最後に接触した人物が三瓶被告であること、別荘に2人が入る様子がドライブレコーダーに記録されていたことなどを根拠として示した。検察側は犯行について「残忍極まりない」と指摘し、懲役20年を求刑していた。

被告人質問を拒否、一貫した否認

三瓶被告は公判を通じて無罪の主張を崩さなかった。初公判では起訴内容について「全て間違いです」と否認し、被告人質問についても拒否する姿勢をとった。東京地裁は検察側が積み上げた状況証拠を総合的に評価し、求刑通りとなる懲役20年の判決を下した。

有期懲役の上限である20年が言い渡されたことは、裁判所が本件の犯行態様を極めて重大と判断したことを示している。