JR東日本、新幹線の脱線リスク低減へ国内初の「ダンパー」開発 2027年秋から導入
要約
地震発生時の左右の揺れを抑える新装置「ダンパー」を2027年秋から2032年度にかけて段階的に導入。脱線リスク低減を目的とした装置としては国内初の開発。
JR東日本地震対策新幹線安全
JR東日本、新幹線の脱線リスク低減へ国内初の「ダンパー」開発 2027年秋から導入
JR東日本は10日、地震発生時に新幹線車両の左右の揺れを抑える新装置「ダンパー」を開発したと発表した。新幹線の脱線リスクを低減させる装置としては国内初の開発となる。2027年秋から2032年度にかけて段階的に導入する計画だ。
国内初の脱線リスク低減装置
今回開発されたダンパーは、地震の際に新幹線車両に生じる左右方向の揺れを抑制する仕組みを持つ。こうした脱線リスクの低減を目的とした装置の開発は国内で初めてとなる。
新幹線は高速で走行するため、地震による横揺れが車両の安定性に大きく影響する。従来の地震対策に加え、揺れそのものを抑える新たなアプローチとして注目される。
2027年秋から段階的に導入
JR東日本は2027年秋を皮切りに、2032年度までの期間をかけてダンパーを導入していく方針だ。約5年にわたる段階的な導入計画となっており、営業運転を続けながらの搭載作業が見込まれる。
地震大国における新幹線の安全強化
日本では過去に新幹線が地震で脱線する事故が複数発生しており、地震対策は鉄道事業者にとって重要な課題であり続けている。2004年の新潟県中越地震では上越新幹線が脱線し、2022年の福島県沖地震でも東北新幹線が脱線した。いずれも死者は出なかったものの、安全対策のさらなる強化が求められてきた。
今回のダンパー開発は、こうした過去の教訓を踏まえた新たな技術的進展であり、新幹線の安全性を一段と高めるものとして位置づけられる。