核のごみ最終処分場、南鳥島の文献調査めぐり小笠原村で住民説明会始まる
要約
経産省とNUMOが父島で開いた説明会には村民147人が参加。質疑では反対意見が大半を占めたとされ、渋谷村長は今後のプロセスを含めて検討する考えを示した。
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父島で1回目の説明会、村民147人が参加
国が東京都小笠原村に対して南鳥島での高レベル放射性廃棄物(核のごみ)最終処分場の文献調査実施を申し入れたことを受け、14日、父島で村民向けの説明会が始まった。経済産業省と原子力発電環境整備機構(NUMO)、小笠原村が共催し、1回目の説明会には村民147人が出席した。説明会は報道陣には非公開で行われた。
説明会では、文献調査の概要、地層処分の仕組み、処分地選定のプロセスについて説明が行われた。最終処分は地下300メートル以深に放射性廃棄物を埋設する地層処分の方針が示されている。
質疑では反対の声が大半か
説明会に出席した男性は「質疑では、ほとんどが反対する声だった」と明かした。風評被害対策への懸念を示す質問も出たという。一方でこの男性は「自分は調査開始前から反対するのではなく、その後に進んでから反対すればいいと考えている」とも語った。
渋谷正昭村長は説明会後、「様々な意見を頭に入れながら、説明会が終わって以降のプロセスも含めて、自分なりに考えてみたい」と述べ、文献調査の受け入れについて即断を避ける姿勢を示した。
21日には母島でも開催予定
説明会は父島と母島でそれぞれ2回ずつ予定されており、21日には母島でも開催される。南鳥島は全島が国有地で一般住民は居住していないが、行政区域としては小笠原村に属しており、村民の理解が文献調査の進展を左右する構図となっている。