トランプ大統領、ホルムズ海峡警備で中国に協力要求 訪中延期の可能性を示唆
要約
トランプ米大統領は15日、英紙インタビューでホルムズ海峡の航行安全確保をめぐる中国の対応次第で、3月末に予定していた訪中と習近平国家主席との会談を延期する可能性があると表明した。
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訪中延期を示唆、中国の対応を条件に
トランプ米大統領は15日、英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)のインタビューで、ホルムズ海峡を航行する船舶の安全確保に向けた艦船派遣について、中国が前向きな動きを示さなければ、3月末に予定されていた訪中と習近平国家主席との会談を「延期するかもしれない」と述べた。

ホルムズ海峡の警備協力という安全保障上の課題を、米中首脳外交の条件として結びつけた形だ。トランプ大統領は、中国に対して海峡の航行安全への貢献を求める姿勢を鮮明にした。
欧州同盟国にも厳しい警告
トランプ大統領は同じインタビューで、欧州各国に対しても協力を要求した。欧州が協力しなければ、米欧の同盟関係は「極めて厳しい未来」になると警告している。
ホルムズ海峡の安全確保という課題を、中国のみならず欧州の同盟国にも突きつけ、各国に負担の分担を迫る構えである。
米中首脳会談の行方に不透明感
今回の発言により、3月末に予定されていた訪中日程の実現に不透明感が漂い始めた。トランプ大統領が示した「前向きな動き」の具体的な内容は明らかにされていないが、中国側の対応が今後の米中首脳外交の鍵を握ることになる。
ホルムズ海峡は世界のエネルギー市場にとって極めて重要な海上交通路であり、その航行の安全は国際経済全体に直結する問題である。トランプ大統領がこの問題を外交カードとして用い、中国や欧州に協力を迫る姿勢は、同盟国・競争相手を問わず各国に負担を求めるトランプ外交の特徴を改めて示したものといえる。