イラン、トランプ政権の15項目停戦案を「過剰」と拒否――独自の5条件提示で交渉難航
要約
イランがトランプ政権の15項目停戦案を拒否し、侵略停止やホルムズ海峡の主権承認を含む5条件を提示。条件受け入れまで交渉応じない強硬姿勢を示しており、停戦交渉は難航している。
米提案を「緊張高める策略」と一蹴
イラン政府は25日、トランプ米政権が提示した戦闘終結に向けた計画案を「過剰だ」として拒否する姿勢を示した。イラン政府高官は、米側の提案について「緊張を高めるだけの策略と見なす。戦闘の終結は、イランがそう決定した時に訪れる」と述べ、強硬な姿勢を鮮明にした。
トランプ政権が提示した計画案は15項目からなり、核開発能力の解体、ホルムズ海峡の開放、ミサイル開発の制限などが含まれるとされる。イラン側はこの内容を受け入れられないと判断し、代わりに戦闘終結のための独自の5条件を提示した。
イランが突きつけた5条件
イランが提示した条件のうち、明らかになっているのは以下の3項目である。
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イランへの侵略と暗殺の完全停止
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イランが再度攻撃されないことの保証
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ホルムズ海峡に対するイランの主権行使を合法的な権利として認めること
残る2項目の詳細は明らかになっていない。イラン側はこれら5条件がすべて受け入れられるまで「いかなる交渉も行われない」と強調し、条件が満たされるまで「防衛作戦は継続される」と明言した。
停戦交渉の行方は不透明
米国が求める核開発能力の解体やホルムズ海峡の開放と、イランが主張するホルムズ海峡の主権承認は真っ向から対立しており、双方の立場には大きな隔たりがある。イランの国営英語放送局プレスTVが伝えた今回の動きは、停戦に向けた道筋がなお険しいことを改めて浮き彫りにした。
ホルムズ海峡は世界の石油輸送の要衝であり、同海峡をめぐる対立の長期化は国際エネルギー市場にも影響を及ぼし続ける。イランが交渉そのものを拒否する姿勢を崩さない以上、事態の打開には相当の時間を要する可能性がある。