2026/4/1
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国際

イラン、ペルシャ湾カーグ島で地上戦に備え防衛強化 地雷・ミサイル配備を推進

要約

イランの原油輸出の約9割を担うカーグ島で、対人地雷や地対空ミサイルの配備が進められている。ガリバフ国会議長は敵対勢力による島の占領計画を警告し、報復攻撃を示唆した。

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「敵が島を占領する準備を進めている」

イランのガリバフ国会議長は、同国の情報機関からの報告として、敵対勢力がイランの島の一つを占領する準備を進めているとの情報をX(旧ツイッター)への投稿で明らかにした。これを受け、イランはペルシャ湾に浮かぶカーグ島の沿岸部などで対人地雷の設置を進めるとともに、地対空ミサイルなど追加兵力の配備を推進している。

Earth from space
※画像はイメージです

カーグ島はペルシャ湾北部に位置し、イランの原油積み出しにおける最大の拠点である。同島はイランの原油輸出の約9割を扱う経済的生命線とされており、防衛強化の対象として選ばれた意味は大きい。

「重要インフラが容赦ない攻撃の標的に」

ガリバフ国会議長はX投稿の中で、「彼らが何らかの行動に出れば、地域諸国の全ての重要インフラが容赦ない連続攻撃の標的になる」と警告した。敵対勢力が軍事行動に踏み切った場合、イランがペルシャ湾周辺の広範なインフラに対する報復攻撃を辞さない姿勢を鮮明にした形だ。

なお、ガリバフ氏が言及した「敵対勢力」の具体的な国家や組織は明らかにされていない。米CNNの報道では、米軍によるイランでの地上作戦展開の可能性が指摘されている。

原油輸出の生命線を守る構え

カーグ島はイラン本土沖約25キロに位置するサンゴ礁の島で、約2万人が居住している。住民の多くは石油関連の労働者だ。本土の浅瀬と異なり大型タンカーの接岸に適した水深を有しており、イランの原油輸出において代替が極めて困難な拠点とされる。

イラン革命防衛隊はペルシャ湾の島々を「防衛を強化した要塞」と位置付けており、今回の地雷やミサイルの配備はその方針を具体化したものといえる。ペルシャ湾をめぐる軍事的緊張が一段と高まる中、国際原油市場への影響も注視される。