2026/4/1
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社会

小中高生の自殺538人で過去最多、全体は初の2万人割れで最少に

要約

厚生労働省が発表した2025年の自殺統計で、全体の自殺者数が1万9188人と統計開始以来初めて2万人を下回った。一方で小中高生は538人と過去最多を更新し、全体減少と子ども増加の乖離が鮮明になった。

厚生労働省子ども社会問題統計自殺対策

全体は過去最少、子どもは過去最多という矛盾

厚生労働省が発表した2025年の自殺統計によると、小中高生の自殺者数が538人となり、過去最多を更新した。一方で、全体の自殺者数は1万9188人と前年比1132人の減少となり、1978年の統計開始以降で初めて2万人を下回って過去最少を記録した。

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※画像はイメージです

全体として自殺者数が大幅に減少する中、子どもの自殺だけが増え続けるという深刻な乖離が浮き彫りとなった。

男女とも減少した全体の自殺者数

全体の内訳をみると、男性は1万3176人で前年比625人の減少となり、2年連続の減少だった。女性は6012人で前年比507人の減少となり、3年連続で減少した。男女ともに減少傾向が続いており、全体としては改善の兆しがみられる。

1978年の統計開始以来、全体の自殺者数が2万人を割り込んだのは初めてのことであり、長期的にみれば自殺対策が一定の成果を上げていることがうかがえる。

子どもの命をどう守るか

しかし、小中高生の538人という数字は、こうした全体の改善傾向とは対照的だ。大人の自殺が減り続ける一方で、子どもの自殺が過去最多を更新し続けている現実は、子ども特有の問題が十分に解決されていないことを示している。

厚生労働省の統計は、社会全体の自殺対策が進む中でも、若年層に対する支援の在り方が改めて問われていることを突きつけている。