伊東市・田久保前市長を書類送検 卒業証書偽造の疑いで「厳重処分」意見付き
要約
静岡県警は田久保真紀前伊東市長を有印私文書偽造などの容疑で書類送検。東洋大学の卒業証書を偽造し市議会議長らに提示した疑いで、「厳重処分」の意見が付けられている。
偽造証書を議長らに提示か
静岡県警は、伊東市の田久保真紀前市長(56)を有印私文書偽造および偽造有印私文書行使の容疑で書類送検した。3月27日に判明した。県警は「厳重処分」の意見を付けており、今後は静岡地検が起訴の可否を判断する。
田久保氏は東洋大学の「卒業証書」を偽造し、市議会議長らに示した疑いが持たれている。東洋大学は実際には田久保氏を除籍としており、同大学広報は「卒業していない学生に証書の発行はしていない」と明確に否定している。田久保氏が取得した単位は、卒業に必要な単位の約50%にとどまっていた。
学歴詐称疑惑から失職へ
事件の発端は2025年5月の市長選当選後にさかのぼる。同年6月に学歴詐称の疑惑が浮上し、田久保氏が偽造された卒業証書を議長らに提示したとされる。
市長選で当選
田久保氏が伊東市長に就任。広報誌には「東洋大学法学部卒業」と記載されていた。
学歴詐称疑惑が浮上
匿名の手紙が市議会議員全員に送付され、広報誌の学歴記載が「除籍」であることが指摘された。
田久保氏が除籍事実を認める
会見で除籍の事実を自ら認め、「30年前のことで、どのように手にしたのか記憶があいまい」とコメント。
市議会が辞職勧告決議を可決
市議会が辞職勧告決議を全会一致で可決した。
改選議会で不信任決議を可決
改選後の議会で不信任決議が可決され、地方自治法に基づき自動失職。
後継市長選で3位に終わる
市長選に出馬するも3位に終わり、元市議の杉本憲也氏が初当選。
任意の事情聴取を実施
県警が田久保氏に対し複数回にわたる任意の事情聴取を行った。
自宅を家宅捜索
県警が田久保氏の自宅を家宅捜索し、証拠品の収集を進めた。
書類送検が判明
有印私文書偽造・同行使の容疑で書類送検。県警は「厳重処分」の意見を付けた。
県警は2026年1月以降、田久保氏に対して複数回の任意事情聴取を実施。同年2月には自宅の家宅捜索にも踏み切り、捜査を進めていた。
地方自治法違反でも既に書類送検
田久保氏はすでに別の容疑でも書類送検されている。市議会百条委員会で虚偽の証言をしたなどとする地方自治法違反の容疑で、今回の文書偽造容疑と合わせ、複数の法的責任が問われる事態となっている。
田久保氏の弁護士は「全ての容疑の犯罪成立を否定している」とコメントしており、今後の静岡地検の判断が注目される。