2026/4/1
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社会

田久保前伊東市長を書類送検 大学卒業証書の偽造・行使の疑い

要約

静岡県伊東市初の女性市長として就任した田久保眞紀氏は、在籍した東洋大学を実際には除籍されていた。卒業証書の偽造が刑事事件に発展し、不信任決議を経て失職。警察が書類送検に至った。

伊東市学歴詐称書類送検

卒業証書偽造の疑いで書類送検

静岡県伊東市の田久保眞紀前市長が、大学の卒業証書を偽造し、これを行使した疑いで書類送検された。容疑は有印私文書偽造および同行使とされる。

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※画像はイメージです

田久保氏は2025年5月、伊東市初の女性市長として就任した。しかし就任直後の6月初旬、市議会議員全員に「東洋大学卒業の経歴は誤り」とする匿名の投書が届いたことから問題が表面化した。

東洋大学は「除籍」と回答

大学側への照会の結果、田久保氏は1992年3月31日付で東洋大学を「除籍」されていたことが判明した。4年間の在学期間中、卒業に必要な単位の取得は約半分程度にとどまっていたという。卒業証書は大学から発行されたものではなかった。

田久保氏は6月4日、市議会の正副議長に卒業証書とされる文書を提示したが、中島議長の証言によれば「ちらっと見せた」にとどまり、後日の提出要請には応じなかった。7月22日には議長宛てに「卒業証書は同期生の手作りプレゼントであり偽物」とする告発文が届いた。

全会一致の不信任決議を経て失職

事態を重く見た伊東市議会は9月1日、全会一致で不信任決議を可決した。全会一致での不信任決議は異例のことである。田久保氏は10月31日、不信任決議に基づき自動失職した。

これに先立つ9月9日、中島議長が静岡県警に告発状を提出。警察は有印私文書偽造・同行使のほか、地方自治法違反や公職選挙法違反を含む6つの容疑、8つの事件について捜査を進めていた。警察は書類送検にあたり、起訴を求める「厳重処分」の意見を付記した。

市政の混乱と収束

田久保氏の失職を受け、12月14日に実施された市長選挙では元市議の杉本憲也氏が初当選し、約半年に及んだ市政の混乱は収束に向かった。

なお、田久保氏の代理人弁護士は押収拒絶権を主張し、卒業証書の提出には応じない方針を続けているとされる。