2026/4/1
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社会

ヒグマ駆除で猟銃許可取り消しのハンター、最高裁で逆転勝訴

要約

2018年に砂川市の要請でヒグマを駆除した北海道猟友会砂川支部長が、猟銃所持許可の取り消し処分を不服として争っていた裁判で、最高裁が2審判決を破棄して池上さん側の勝訴を確定させた。

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最高裁が2審判決を破棄、ハンター側の逆転勝訴

北海道猟友会砂川支部長の池上治男さん(77)が、猟銃所持の許可取り消し処分の取り消しを求めた裁判で、最高裁は27日、2審の札幌高裁判決を破棄し、池上さん側の逆転勝訴を言い渡した。

池上さんは2018年、砂川市からの要請を受けてヒグマの駆除を実施。しかし北海道公安委員会は、発砲した弾が周辺の建物に当たる恐れがあったとして、猟銃所持の許可を取り消す処分を行った。

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※画像はイメージです

1審勝訴から2審で逆転敗訴、そして最高裁へ

1審の札幌地裁では池上さん側が勝訴したが、2審の札幌高裁は1審判決を取り消し、池上さん側の逆転敗訴となっていた。池上さん側はこれを不服として上告。先月、最高裁で弁論が開かれていた。

最高裁での弁論は、2審判決の見直しに必要な手続きであり、逆転の可能性が注目されていた。そして27日、最高裁は2審判決を破棄し、池上さん側の主張を認める判決を下した。

「最大の侮辱」と訴えたハンターの闘い

池上さんは裁判の中で、「現場検証の際捜査官から『人を撃ったのと同じだ』とも言われた。これはヒグマを駆除したハンターに対する最大の侮辱」と訴えていた。さらに「銃を持たないハンターの汚名を返上、正常で安心してハンター活動ができるようにしていただきたい」と語っていた。

自治体の要請に基づいてヒグマ駆除を行ったハンターが、その後に猟銃の許可を取り消されるという事態は、全国の猟友会やハンターに大きな波紋を広げていた。今回の最高裁判決は、野生動物の駆除に携わるハンターの立場に関わる重要な司法判断となった。