ネパール警察がオリ前首相を逮捕 昨年9月の反政府デモ取り締まりを巡り
要約
オリ前首相は昨年9月に発生した大規模反政府デモの取り締まりに関連して逮捕された。ネパール共産党統一マルクス・レーニン主義派の党首で4度首相を務めた重鎮である。
ネパール反政府デモ逮捕
ネパール警察がオリ前首相を逮捕
ネパール警察は28日、KP・シャルマ・オリ前首相(74)を逮捕した。ネパールメディアが報じた。逮捕理由は、昨年9月に発生した反政府デモの取り締まりを巡るものである。
オリ氏はネパール共産党統一マルクス・レーニン主義派(CPN-UML)の党首で、過去に4度首相を務めたネパール政界の重鎮だ。
昨年9月の反政府デモとオリ氏の辞任
昨年9月、ネパールではSNSの利用規制をきっかけに若者を中心とした大規模な反政府デモが発生した。デモは激化し、警察との衝突で多数の死傷者が出る事態となった。当時首相だったオリ氏は弾圧を非難され、辞任に追い込まれていた。
調査委員会が刑事告発を勧告
デモでの死者発生を巡っては、ガウリ・バハドゥール・カルキ元判事が主宰する調査委員会が設置され、2026年3月にオリ前首相らに対する刑事告発を勧告していた。告発の根拠はネパール刑法181条・182条違反で、死者の発生を防止する義務を果たさなかったとされる。有罪となった場合、最大10年の懲役刑に直面する。
一方、CPN-UML幹部はオリ氏への訴追が「政治的報復」であるとして「国家紛争」を招くと警告しており、今回の逮捕がネパール政局にさらなる混乱をもたらす可能性がある。