2026/4/1
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国際

ペルシャ湾滞留船舶から日本人乗組員4人が下船、日本時間未明に

要約

米・イスラエルのイラン攻撃を受けた海峡封鎖でペルシャ湾に足止めされていた船舶から、日本人乗組員4人が日本時間きょう未明に下船した。湾内にはなお約45隻の日本関連船舶が滞留している。

イラン情勢ペルシャ湾ホルムズ海峡邦人保護

日本人乗組員4人が下船

ペルシャ湾に滞留している船舶から、日本人乗組員4人が日本時間きょう未明に下船した。

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※画像はイメージです

ペルシャ湾では、2月28日の米国・イスラエルによるイラン攻撃を受け、イラン革命防衛隊がホルムズ海峡の通航禁止を全船舶に通告。西側同盟国の船舶に対して封鎖を宣言したことで、多数の船舶が湾内に足止めされる事態となっている。

約45隻・1,200人が依然滞留

現在、ペルシャ湾内には45隻、オマーン湾には4隻の日本関連船舶が滞留しており、乗組員は約1,154人に上る。このうち日本人乗組員は24~25人とされており、そのうち4人が今回下船したため、約20~21人が湾内に滞留している。

各船舶では水・食糧・燃料の不足は報告されておらず、外部との連絡体制も日常的に確保されている。一方、3月11日には商船三井のコンテナ船が船尾に穴が開く被害を受けたほか、2月28日から3月12日までの約2週間で計18件の船舶攻撃が報告されるなど、安全上の懸念は続いている。

日本政府とイランの交渉に焦点

ホルムズ海峡の通航量は紛争前と比べ95%減少しており、日本のエネルギー供給への影響が懸念されている。日本の原油輸入の9割超は中東に依存しており、年間約3,400隻の日本タンカーがこの海峡を通過する。

日本政府は国交大臣が日本船主協会理事長と面談し、船員・船舶の早期出域を強く要請。外相も定期的に情勢把握とイランとの協議を継続している。イラン側は日本船の通過を「認める用意がある」と外相が明言し、日本側との協議に入ったことを発表している。

日本郵船はホルムズ海峡を回避するルート変更を艦隊に指示し、商船三井は当該船舶を安全海域で待機させる対応を取っている。燃油価格は紛争前の2.6倍に上昇しており、海運業界全体への影響も広がっている。