2026/4/1
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国内

危険運転に初の数値基準、政府が自動車運転処罰法改正案を閣議決定

要約

速度超過やアルコール濃度に客観的な数値基準を導入し、ドリフト走行やウイリー走行も新たに危険運転の対象に加える。従来の曖昧な判断基準を改め、適用対象の類型は8から11に拡大される。

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数値基準の導入で「危険運転」を明確化

政府は2026年3月31日、自動車運転処罰法の改正案を閣議決定した。危険運転致死傷罪の適用要件にこれまでなかった数値基準を初めて設け、速度超過と飲酒運転について客観的な判断基準を導入する。

速度に関しては、一般道で最高速度を50キロ以上超過した場合、高速道路で60キロ以上超過した場合を危険運転の対象とする。飲酒については、呼気1リットル中0.5ミリグラム以上(血液1ミリリットルにつき1.0ミリグラム以上)を基準として定めた。呼気中0.5ミリグラムはビール大瓶2〜3本に相当する量とされる。

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※画像はイメージです

ドリフト・ウイリー走行を新たに対象に

改正案では、ドリフト走行とウイリー走行が危険運転の新たな適用対象として追加された。これにより、危険運転の対象類型は現行の8から11に拡大される。

現行法では、速度超過による危険運転は「制御困難な高速度」といった抽象的な表現で規定されており、裁判の場で適用が見送られるケースが相次いでいた。数値基準の導入は、こうした判断のばらつきを解消する狙いがある。

「酒酔い運転」にも同基準を適用

改正案では、道路交通法上の「酒酔い運転」にも危険運転と同じ飲酒数値基準を適用する。現行の酒酔い運転の認定は、ろれつの回り方や歩行状態といった外見上の状態を総合的に判断する方法がとられており、明確な数値基準は存在しなかった。

客観的な数値基準の導入により、検挙や起訴の段階における判断の統一が図られることになる。