アルテミス2打ち上げ成功、半世紀ぶりに有人宇宙船が月へ向かう
要約
NASAの大型ロケットSLSがオリオン宇宙船を打ち上げ、米国とカナダの飛行士4人が約10日間の月周回ミッションに出発した。2022年の無人飛行に続くアルテミス計画初の有人飛行となる。
4人の飛行士、月周回へ出発
米航空宇宙局(NASA)は米東部時間1日午後6時35分(日本時間2日午前7時35分)、フロリダ州ケネディ宇宙センターから大型ロケット「SLS」で宇宙船「オリオン」を打ち上げた。米国主導の月探査「アルテミス計画」の第2弾にあたるミッション「アルテミス2」で、同計画初の有人飛行となる。
オリオンには米国とカナダの国籍を持つ飛行士4人が搭乗。約10日間かけて月を周回し、地球に帰還する計画だ。ミッション6日目には月の裏側に回り、地球から最も遠い地点に到達する予定となっている。
アポロ以来の有人月周回
有人宇宙船が月を周回するのは、1960年代から70年代にかけて実施されたアポロ計画以来、およそ半世紀ぶりのことである。今回のミッションでは、将来の月面着陸に向けたシステムの確認が行われる。
アルテミス計画では2022年に第1弾「アルテミス1」として無人機による月周回飛行を実施しており、今回はその成果を踏まえた有人での検証段階に進んだ形だ。
延期を経ての打ち上げ
アルテミス2は当初2月に打ち上げが予定されていたが、燃料の水素漏れ等の確認により延期されていた。技術的な課題を解消した上で、今回の打ち上げに至った。
アルテミス1(無人)実施
SLSロケットとオリオン宇宙船による初の無人月周回飛行を成功させ、一連の技術と運用性を実証した。
打ち上げ延期
燃料の水素漏れ等の確認が必要となり、スケジュールが延期された。
アルテミス2打ち上げ
ケネディ宇宙センターからSLSロケットが打ち上げられ、飛行士4人が約10日間の月周回ミッションに出発した。
飛行士らは約10日間のミッションを通じて、有人宇宙船が月周辺の過酷な環境下で設計通りに機能するかを検証する。このデータは、アルテミス計画が最終的に目指す有人月面着陸の実現に向けた重要な基盤となる。