イラン、フィリピン船舶のホルムズ海峡通過を許可 両国外相が電話協議
要約
フィリピン外務省は、イランのアラグチ外相がフィリピン船籍の船舶や船員、エネルギー資源のホルムズ海峡における安全な通航を確約したと発表しました。原油供給の多くを中東に依存し、エネルギー非常事態を宣言しているフィリピンにとって、供給安定化に向けた重要な外交成果となります。
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イランがフィリピン船舶の安全通航を確約
フィリピン外務省は2日、ラザロ外相とイランのアラグチ外相が電話協議を行い、イラン側がフィリピン船籍の船舶についてホルムズ海峡の安全な通過を確約したと発表した。
アラグチ外相は協議の中で「フィリピン船籍の船舶、エネルギー資源、すべてのフィリピン人船員が安全かつ妨げられることなく、ホルムズ海峡を迅速に通航できるよう許可する」と述べ、船舶だけでなく燃料や船員の安全についても包括的に保証する姿勢を示した。
外相間の直接対話で合意
今回の通過許可は、両国外相による直接の電話協議を通じて実現した。フィリピン外務省が協議内容を公表したもので、イラン側が船舶の通航のみならず、エネルギー資源の輸送とフィリピン人船員の安全までを明確に保証した点が注目される。
ホルムズ海峡は世界の石油輸送の要衝であり、中東情勢の緊迫化に伴い航行の安全が国際的な懸念事項となっている。原油の多くを中東からの輸入に頼るフィリピンにとって、同海峡の安全な航行確保はエネルギー安全保障上の重要課題である。
フィリピンのエネルギー供給に影響
フィリピンはホルムズ海峡の封鎖懸念を受けてエネルギー非常事態を宣言しており、今回のイランによる通過許可は同国のエネルギー供給安定化に向けた外交成果といえる。
ただし、電話協議が行われた具体的な日時や、通過許可に至った詳細な経緯については明らかにされていない。