自衛隊「武器等防護」2025年は計11件、英国が初の対象国に
要約
防衛省が公表した2025年の実績では、米国の9件に加え英国が初めて2件の対象となり、英空母「プリンス・オブ・ウェールズ」の護衛任務などが実施された。
イギリス安全保障日米同盟自衛隊防衛省
英国初の対象国入り、米国は9件
防衛省は4月3日、安全保障関連法に基づく2025年の自衛隊による「武器等防護」の実績を公表した。他国軍の艦艇や航空機を武力攻撃に至らない侵害から守る同任務は、米国を対象とした9件と英国を対象とした2件の計11件が実施された。統計の公表が始まって以来、英国が対象国に含まれたのは今回が初めてである。
米軍対象はミサイル警戒が最多
米国を対象とした9件の内訳は、弾道ミサイル警戒が4件、共同訓練における艦艇の防護が2件、航空機の防護が3件であった。一方、英国を対象とした2件はいずれも共同訓練における艦艇の防護として実施された。同じく防護対象となり得るオーストラリアに対する実施はなかった。
英空母打撃群を護衛艦が警護
英国を対象とした事例として、2025年8月に西太平洋で実施された防護が明らかになっている。海上自衛隊の護衛艦「かが」「てるづき」が、英海軍の空母「プリンス・オブ・ウェールズ」を含む空母打撃群を警護した。
「武器等防護」は2015年に制定された安全保障関連法により自衛隊法第95条の2として新設された任務で、自衛隊と連携して日本の防衛に資する活動に従事する他国軍の武器等を防護することを可能にしている。