ゼレンスキー大統領「3月のロシア軍死傷者3万5000人超」と主張、停戦の見通し立たず
要約
ウクライナのゼレンスキー大統領が3月単月のロシア軍損害を過去最大級と発表する一方、ロシア側はドンバスからの撤退を要求し、復活祭の停戦にも応じない姿勢を見せている。
ウクライナゼレンスキー大統領ドンバスロシア停戦交渉
ゼレンスキー大統領、3月の戦果を強調
ウクライナのゼレンスキー大統領は4月3日、2026年3月の1か月間でロシア軍の兵士ら3万5000人以上を死傷させたと主張した。侵攻開始以来、月間の損害としては最大規模の数字となる。
ただし、この数字はウクライナ側の発表によるものであり、ロシア側の公式発表や第三者機関による独立した検証結果は示されていない。戦時下における双方の発表には、情報戦の側面があることにも留意が必要である。
ロシア側はドンバス撤退を要求
一方、ロシア大統領府報道官は、ウクライナ軍に対して東部ドンバス地域からの撤退を繰り返し要求した。ドンバス地域はドネツク州とルハーンシク州を含むウクライナ東部の地域で、2014年以降、ロシアが支援する勢力との紛争が続いてきた。ロシア側は同地域の支配を戦争の主要目標の一つに位置づけており、撤退要求は従来の姿勢を改めて示したものといえる。
復活祭の停戦、実現の見通しなし
ゼレンスキー大統領はまた、ロシア側にはキリスト教の復活祭における停戦の意思がないとの認識を示した。過去にもロシアのプーチン大統領が復活祭に合わせた停戦を宣言したことがあるが、ウクライナ側はその間もロシア軍の攻撃が継続したと主張しており、停戦が実効性を持たなかったとの立場をとっている。
今回もロシア側から停戦に向けた具体的な動きは確認されておらず、戦闘の長期化が続く見通しである。双方の主張は平行線をたどっており、和平交渉の糸口は依然として見えない状況が続いている。