バンス米副大統領、対イラン協議の合意は「イラン側次第」と強調
要約
バンス米副大統領は13日、FOXニュースのインタビューで、イランとの追加協議や合意の実現はイラン側の対応にかかっているとの認識を表明した。パキスタンで行われた高官級協議が決裂した直後の発言となり、米国側の厳しい姿勢が浮き彫りとなっている。
バンス副大統領、イランに圧力
バンス米副大統領は13日、FOXニュースのインタビューに応じ、イランとの協議について「追加の協議実施や合意実現はイラン次第だ」と述べた。米国側は既に条件を提示済みであるとし、今後の交渉の進展はイラン側の対応いかんにかかっているとの認識を明確にした。
バンス氏はこのインタビューの中で、イランとの協議において大きな進展があったとも語っている。一方で、4月11日には、パキスタンで行われた協議が合意には至らなかったと認め、イランにとってより悪いニュースだと説明したと報じられている。
核問題が最大の焦点
バンス氏はイランに核兵器を持たせないこと、核兵器を拡散させないことが米国の最大の関心事であると強調している。米イラン間の協議は4月11日から12日にかけてパキスタンの首都イスラマバードで高官級会談として行われたが、合意には至らず決裂した。
協議の背景には、2026年初頭に勃発した米国・イスラエルとイラン間の軍事衝突がある。交渉の最大の焦点はイランの核開発問題とホルムズ海峡の管理・開放であり、両国間の溝は埋まらなかった。イラン側は米国を信用していないと不信感を露わにし、米国側はイランが核野心を放棄しない選択をしたと批判を強める構図となっている。
中東情勢の一段の緊迫化
今回の協議決裂と、バンス氏によるイラン側へ対応を迫る発言により、中東情勢の一段の緊迫化が懸念されている。サウジアラビアやUAEなどの湾岸諸国が警戒を強めているほか、イスラエルがイラン核施設への追加攻撃を検討する可能性も指摘されている。
世界的な原油輸送の要衝であるホルムズ海峡を巡っては、イランが海峡の封鎖を盾に米国から譲歩を引き出そうとする動きがあり、協議では管理権を巡る激しい対立が続いた。米国が提示した具体的な条件の内容は明らかにされておらず、両国間の交渉再開の見通しは依然として不透明なままである。