北朝鮮が戦術弾道ミサイル5発を発射 金正恩氏と娘が視察、クラスター弾搭載か
要約
北朝鮮のミサイル総局が19日に戦術弾道ミサイル「火星11」型5発を発射し、金正恩総書記が娘と共に視察した。広範囲を攻撃可能なクラスター弾頭の搭載が公表されており、実戦配備に向けた能力向上を誇示している。
戦術弾道ミサイル「火星11」型5発を発射
北朝鮮のミサイル総局が19日、地対地戦術弾道ミサイル「火星11」型とされるミサイル5発を発射した。朝鮮中央通信が20日に報じた。金正恩総書記とその娘が発射を視察したという。
韓国軍合同参謀本部は19日午前6時10分ごろ、北朝鮮東部の新浦付近からミサイルが発射されたことを検知・公表していた。韓国軍の発表によると、ミサイルの飛行距離は約140キロ。一方、北朝鮮側は136キロ先の島にある12.5〜13ヘクタールの標的を打撃したと発表しており、両者の数値にはわずかな差異がある。
クラスター弾搭載で広範囲攻撃を誇示
今回の発射では、広範囲攻撃が可能なクラスター弾が搭載されていたとされる。金正恩氏は「様々な用途のクラスター弾の弾頭が開発・導入され、軍の作戦上の需要を効率的に満たせるようになった」と述べた。
クラスター弾は、一つの弾頭から多数の子弾を広範囲に散布する兵器であり、これを弾道ミサイルに搭載することで打撃範囲が大幅に拡大する。北朝鮮がこの種の弾頭の実用化を強調した形だ。
3月に入り兵器試験が相次ぐ
北朝鮮では3月6日から8日にかけても、ミサイル総局などが複数の「重要兵器」の試験を実施しており、今回の発射は一連の軍事活動の延長線上にある。ただし、6〜8日の試験の具体的な内容は明らかにされていない。
「重要兵器」の試験実施
金正恩氏が立ち会い、ミサイル総局などが複数の重要兵器の性能を確認した。具体的な兵器名は明かされていない。
戦術弾道ミサイル5発を発射
新浦付近から5発を発射。136キロ先の島にある12.5〜13ヘクタールの標的を正確に打撃したとされる。
朝鮮中央通信が発射を報道
金正恩氏と娘による視察の様子を公開。多目的なクラスター弾の導入により軍の作戦需要を満たせると成果を強調した。
金正恩氏の娘が兵器関連の視察に同行する姿が再び確認されたことで、北朝鮮の軍事活動における象徴的な役割に注目が集まっている。北朝鮮のミサイル発射は国連安全保障理事会決議に違反しており、国際社会の懸念がさらに強まることは避けられない。