ワーナー買収を株主総会で正式承認 パラマウント・スカイダンスと統合、巨大メディア誕生へ
要約
ワーナー・ブラザース・ディスカバリーの臨時株主総会で、パラマウント・スカイダンスによる買収案が賛成率99%で承認された。買収完了には各国規制当局による承認を残すのみとなっている。
M&Aアメリカハリウッドメディア業界企業買収
賛成率99%で買収承認
米メディア大手ワーナー・ブラザース・ディスカバリー(WBD)は2026年4月23日、臨時株主総会を開催し、米パラマウント・スカイダンスによる買収案を正式に承認した。賛成率は99%に達し、株主の圧倒的な支持を得た形だ。
この統合により、映画、テレビ、報道部門を含む巨大複合メディアが誕生する見通しとなった。統合後のコンテンツ作品数は約1万5000本、配信サービスの利用者数は約2億人に上る規模となる。
残る手続きは規制当局の承認のみ
今回の株主総会での承認により、買収完了に向けた残る手続きは各国の規制当局による承認のみとなった。ただし、規制当局の承認が下りる具体的な時期は現時点では明らかになっていない。
大規模なメディア統合においては、競争への影響や市場集中度などが厳しく審査される傾向にあり、米国の司法省や連邦取引委員会をはじめとする各国当局の判断が今後の焦点となる。
メディア業界の再編加速
今回の統合は、ストリーミングサービス競争の激化や広告収入の減少といった課題に直面するメディア業界で進む大規模再編の象徴的な案件である。WBDはCNNやHBO Maxなどを傘下に持ち、パラマウント側はCBSやMTV、パラマウント・ピクチャーズなどを擁しており、統合が実現すれば映画からニュース、配信まで幅広い領域をカバーする巨大メディアグループが誕生することになる。
一方で、ハリウッドの俳優や映画監督などからは、大手スタジオの数が減少することによる雇用問題や競争性の低下を懸念する声も上がっている。規制当局の審査においても、こうした業界内の懸念が論点の一つとなる可能性がある。