デンソー、ローム買収提案の取り下げを検討 ローム側の賛同得られず
要約
デンソーが2月に提案したロームへのTOBによる全株取得について、ローム側の賛同が得られないことを理由に取り下げを含めた検討に入った。発表を受け、デンソー株は一時4%下落した。
M&ATOBデンソーパワー半導体ローム
自動車部品大手のデンソーは27日、半導体大手ローム株式会社に対するTOB(株式公開買い付け)による買収提案について、「取り下げることを含め検討している」と発表した。ローム側の賛同が得られていないことが理由だ。
2月に全株取得を提案していた
デンソーは2026年2月、ロームに対しTOBによる全株取得を提案していた。パワー半導体分野での競争力強化を見据えた動きとみられていたが、ローム側の賛同を得ることができず、提案から約2カ月で方針転換を迫られる形となった。
デンソーは「ローム側の賛同が得られていない」と説明しているが、ローム側が賛同しなかった具体的な理由や経緯は明らかにされていない。取り下げの正式決定がなされる時期も現時点では不明だ。
東京市場でデンソー株が一時下落
この発表を受け、27日の東京株式市場ではデンソーの株価が一時下落した。午前9時半時点で前営業日比4%安となり、投資家の間に買収戦略の先行きに対する不透明感が広がった。
パワー半導体を巡る再編の行方に影響も
デンソーとロームは2025年に半導体分野での戦略的パートナーシップ構築に向けた基本合意に至っており、今回のTOB提案はその関係をさらに深化させるものと位置づけられていた。買収提案が正式に取り下げられた場合、国内パワー半導体業界の再編構想にも影響を及ぼす可能性がある。
戦略的パートナーシップ構築
デンソーとロームが半導体分野での提携に基本合意しました。
買収提案の実施
デンソーがロームに対し、TOB(株式公開買い付け)による全株取得を提案しました。
取り下げ検討の発表
ローム側の賛同が得られないことを理由に、買収提案の取り下げを含めた検討を開始しました。