ニデック、会計不正の修正作業遅延で2026年3月期の決算発表を延期
要約
ニデックは会計不正に伴う訂正作業が日本取引所グループの定める期限までに完了しないため、2026年3月期の決算発表を延期すると発表した。昨年も有価証券報告書の提出が3カ月遅れており、不正問題の影響が長期化している。
モーター大手のニデック(旧日本電産)は27日、2026年3月期の決算発表を延期すると発表した。弁護士らで構成される第三者委員会が会計不正に関する最終報告書を17日にまとめたものの、報告を受けた決算の訂正作業が日本取引所グループ(JPX)の定める期限までに完了しない見通しとなったためである。
訂正作業に「相応の時間」
ニデックは、訂正作業について「現時点で完了しておらず、相応の時間を要する」と説明した。JPXは上場企業に対し、期末から45日以内の決算短信発表を求めており、ニデックの場合は5月15日が本来の期限にあたる。有価証券報告書の提出期限は6月末となっている。
同社は1月末にJPXへ提出していた内部管理体制の改善計画について、改訂版を27日に再提出した。
繰り返される決算遅延
ニデックの決算をめぐる問題は今回が初めてではない。昨年(2024年)には、25年3月期の有価証券報告書を、監査法人の適正意見が得られないまま期限より3カ月遅れで提出していた。今回の延期により、2年連続で決算関連の手続きに遅延が生じる事態となった。
25年3月期の有報提出が3カ月遅延
監査法人の適正意見が得られないまま、期限より3カ月遅れで有価証券報告書を提出。会計不正問題の深刻さが露呈した。
改善計画をJPXに提出
会計不正問題を受けた内部管理体制の改善計画をJPXへ初めて提出。ガバナンス強化を約束した。
第三者委員会が最終報告書をまとめる
弁護士らで構成される第三者委員会が、会計不正に関する調査の最終報告書を取りまとめ、不正の詳細が確定した。
決算発表の延期を発表
訂正作業が期限内に完了しない見通しとなり、決算延期を公表。同時に改善計画の改訂版をJPXに再提出した。
有報提出の行方は不透明
有価証券報告書の提出期限は6月末に設定されているが、今回の延期を受けて有報の提出を予定通り行えるかどうかは明らかになっていない。昨年は3カ月の遅延が発生しており、今後の訂正作業の進捗が注目される。