NYダウ一進一退、イラン情勢と原油高が交錯 FOMC控え様子見も
要約
2026年4月27日の米株式市場で、ダウ平均は前週末比100ドル05セント高の4万9330ドル76セントで推移。イランによるホルムズ海峡開放の提案と革命防衛隊による船への乗り込みという相反する報道を受け、原油価格が上昇し市場の重荷となりました。
NYダウ、小幅高で一進一退の展開
2026年4月27日のニューヨーク株式市場で、ダウ工業株30種平均は前週末比100ドル05セント高の4万9330ドル76セント(午前9時35分時点)で推移した。イラン情勢をめぐる複数の報道が交錯し、市場は方向感を欠く一進一退の展開となっている。
28日から29日にかけて米連邦公開市場委員会(FOMC)の開催を控えていることも、積極的な売買を手控える要因となっている。5月に任期終了を予定するパウエルFRB議長のもとでの最後のFOMCとなる可能性があり、市場参加者の関心が集まっている。
イラン情勢で相反する報道、原油は97ドル台に
イラン情勢をめぐっては、相反する内容の報道が相次いだ。米ニュースサイトのアクシオスは26日、イランが仲介国のパキスタンを通じて米国にホルムズ海峡の開放と戦闘終結に向けた新提案を提出したと報じた。25日に予定されていた米イラン間の直接協議は実現しなかったが、パキスタンを介した外交チャンネルが機能した形である。
一方、ウォール・ストリート・ジャーナルは同日、イランのイスラム革命防衛隊がホルムズ海峡付近でコンテナ船2隻に乗り込んだと報道。外交的な歩み寄りと軍事的な緊張が同時に伝えられる状況となった。
こうした情勢を受け、WTI原油先物(6月物)は一時1バレル97ドル台前半まで上昇した。前週末の終値は94ドル40セントで、約3ドルの上昇幅となる。世界の原油輸送の要衝であるホルムズ海峡の情勢が引き続き原油価格を押し上げている。
企業決算も焦点、ベライゾンが発表
個別銘柄では、通信大手のベライゾン・コミュニケーションズが27日に四半期決算を発表した。今週は大手ハイテク企業の決算発表も相次ぐ予定で、市場の関心は中東情勢と並んで企業業績の動向にも向けられている。
米イラン直接協議が不成立
予定されていた米国とイランの直接協議が実現しなかった。両国の交渉の行方に不透明感が広がった。
イラン新提案とコンテナ船乗り込み
アクシオスがパキスタン経由の新提案を報道。一方、WSJは革命防衛隊によるコンテナ船2隻への乗り込みを報じ、緊張が走った。
NY市場開始・原油97ドル台
ダウ平均は前週末比100.05ドル高で推移。WTI原油先物は前週末の94.40ドルから一時97ドル台前半まで高騰した。
FOMC開催予定
パウエル議長の任期が5月に終了予定であり、現体制下での事実上最後の政策決定会合となる可能性がある。
FOMCの結果、中東情勢の進展、そして週内に続く企業決算の内容が、今後の市場の方向性を左右する見通しである。