原油先物が上げ幅拡大、トランプ氏のイラン提案への不満報道で供給停滞懸念
要約
28日午前の国内商品先物市場で原油価格が前日比340円高の8万7660円まで上昇。米イラン交渉の停滞により、ホルムズ海峡を巡る供給懸念が強まったことが背景にある。
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28日午前の国内商品先物市場で、原油価格が上げ幅を拡大した。トランプ米大統領がイランの提案に不満を示したとの報道を受け、米イラン間の交渉停滞による供給懸念が広がり、買いが優勢となった。
トランプ氏、ホルムズ海峡開放を巡るイラン提案に不満か
米紙ニューヨーク・タイムズ電子版の報道によると、トランプ米大統領はホルムズ海峡の開放を優先するというイランの提案に不満を示したとされる。米国とイランの間では戦闘終結に向けた交渉が続いているが、この報道により交渉の進展が見通せない状況が改めて浮き彫りとなった。
ホルムズ海峡は世界の海上輸送原油の約2割が通過する要衝であり、同海峡を巡る緊張の高まりは原油供給の停滞に直結する。交渉が長期化すれば供給への影響が避けられないとの見方が市場に広がり、原油の買い注文が膨らんだ。
原油は340円高、金は下げ幅拡大
28日11時30分時点で、原油の中心限月である9月物は1キロリットルあたり8万7660円と、前日の清算値から340円高い水準で推移した。
一方、金の価格は下げ幅を拡大した。原油価格が上昇する一方で、金市場では売りが優勢となった。
市場の焦点は米イラン交渉の行方
市場の関心は、今後の米イラン交渉の行方に集まっている。トランプ氏がイランの提案に対してどのような姿勢で臨むかによって、ホルムズ海峡の安定した航行が確保されるか否かが左右される。交渉が進展しない場合、原油の供給停滞が長期化し、価格のさらなる上昇につながる可能性がある。