大手対面証券4社の2026年3月期決算が出そろった。4社の純利益合計は前の期比17%増の7545億円となり、野村ホールディングス、大和証券グループ本社、SMBC日興証券の3社が比較可能な範囲で過去最高益を更新した。\n\n※画像はイメージです\n\n## 株高とM&A活発化が業績を押し上げ\n\n好業績の背景にあるのは、株式市場の上昇と企業のM&A(合併・買収)の活発化だ。これらが証券各社の収益を大きく押し上げる追い風となった。純利益合計の7545億円は前の期と比べて17%の増加であり、業界全体として収益力が着実に向上していることを示す結果となった。\n\n3社が最高益を達成する一方で、市場からは収益力のさらなる改善を求める声も上がっている。証券業界を取り巻く環境が好調な今こそ、持続的な成長に向けた経営基盤の強化が問われている。\n\n## 脱・手数料依存の体制構築が進む\n\n各社に共通する経営課題として、売買手数料に依存しない収益体制の構築がある。株式の売買手数料は市場環境に左右されやすく、安定的な経営の土台とはなりにくい。各社はこうした構造からの脱却を目指し、手数料ビジネス以外の収益源の拡大に取り組んでいる。\n\n今期の好決算は市場環境の恩恵を大きく受けたものである。株高やM&Aの追い風がいつまでも続く保証はなく、市況に左右されにくい安定収益基盤をいかに確立するかが、各社の中長期的な成長を左右する重要な鍵となる。