2026/4/28
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経済

NY原油価格が1バレル100ドル突破、中東・ウクライナ情勢が供給不安を増幅

要約

ニューヨーク原油市場でWTI先物価格が1バレル100ドルを突破した。ウクライナ軍によるロシア製油所への再攻撃や、中東情勢をめぐる供給不安が市場に波及している。

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ニューヨーク原油市場で28日、指標となるWTI先物価格が1バレル100ドルを超えた。中東情勢やウクライナ紛争をめぐる供給不安が価格を押し上げた格好だ。

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※画像はイメージです

ウクライナ軍がロシア製油所を再攻撃、「作戦さらに強化」

原油価格上昇の直接的な要因の一つとなったのが、ウクライナ軍によるロシアの製油所への攻撃である。ウクライナ軍は28日、ロシアの製油所を再び攻撃したと発表し、「作戦さらに強化」する方針を示した。ロシアは世界有数の石油産出国であり、製油施設への攻撃は供給リスクを高める材料として市場に意識された。

一方、中東では米国とイランの関係にも注目が集まっている。イランが米国との戦闘終結に向けた新提案を提示し、米国側で議論が行われているが、交渉の行方は不透明な状況だ。28日に開幕したNPT(核不拡散条約)再検討会議では、米国とイランが非難を応酬する場面もあり、両国間の緊張が改めて浮き彫りとなった。

NY株式市場は最高値更新、エネルギーと金融で明暗

同日のニューヨーク株式市場では、ナスダックとS&P500がともに過去最高値を更新した。原油高がエネルギー関連銘柄を押し上げた一方、原油価格の上昇が今後の企業コストや消費者物価に与える影響を懸念する声もある。

国際情勢も波乱含み、茂木外相はアフリカ歴訪へ

国際情勢をめぐっては、韓国のユン前大統領夫人であるキム・ゴニ氏に対し2審で懲役4年の判決が出たほか、トランプ前大統領が参加した夕食会での発砲事件に関連して大統領暗殺未遂で訴補された人物が初出廷するなど、各地で動きが相次いだ。

日本では、茂木外相が29日からアフリカ4か国の歴訪を開始する。国際社会が不安定さを増す中、日本外交の動向にも関心が高まっている。

原油価格の100ドル超えは、日本国内のガソリン価格や航空燃料のコストにも波及する可能性があり、今後の市場動向が注視される。