2026/4/28
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経済

NYダウ4営業日ぶり反発、ナスダックは反落 好決算とAI・原油高懸念が交錯

要約

28日の米株式市場では、コカ・コーラの好決算がダウを押し上げる一方、オープンAIの目標未達報道やWTI原油先物の約6%急騰が重荷となり、ハイテク株中心に売りが広がった。

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2026年4月28日のニューヨーク株式市場で、ダウ工業株30種平均は4営業日ぶりに反発して取引を開始した。午前9時35分時点で前日比110ドル61セント高の4万9278ドル40セントを付けた。一方、ナスダック総合株価指数は3営業日ぶりに反落して始まり、好決算銘柄への買いとAI・原油高を巡る懸念が交錯する展開となった。

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※画像はイメージです

コカ・コーラ好決算がダウを下支え

ダウ反発の主な要因となったのは、米飲料大手コカ・コーラの2026年1〜3月期決算である。同社の業績が市場予想を上回り、株価が上昇。ダウ構成銘柄としてインデックス全体を押し上げた。

一方、ナスダックは軟調な動きとなった。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)紙が27日、対話型AI「ChatGPT」を手がけるオープンAIについて、2025年末に目標としていた週間アクティブユーザー数10億人に到達できなかったほか、収益目標も未達成だったと報じた。これを受けてAI関連銘柄全般に売りが広がり、エヌビディア、AMD、ブロードコムといった半導体・ハイテク関連株が下落した。

WTI原油先物が一時101ドル台、約6%急騰

もう一つの波乱要因が原油市場である。米原油先物市場でWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近6月物が一時、前日終値比で約6%上昇し、1バレル101ドル台後半を付けた。

WSJ紙は27日、トランプ米大統領が仲介国パキスタンを通じて示されたイランの新たな提案に対して懐疑的な見方を示したと報じている。中東情勢を巡る不透明感が原油供給リスクへの警戒を高め、先物価格の急騰につながったとみられる。

好悪材料が拮抗、物色にばらつき

この日の市場は、好決算に支えられた景気敏感株への買いと、AI関連の成長鈍化懸念および原油高によるインフレリスクへの警戒感が拮抗する構図となった。ダウとナスダックの方向性が分かれたことは、投資家の間で物色の選別が進んでいることを示している。

原油価格の上昇は企業のコスト構造を圧迫し、消費者支出にも影響を及ぼす可能性がある。中東情勢の行方とあわせ、今後の市場動向を左右する材料として注視される。