2026/4/29
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経済

円相場が3週間ぶり1ドル=160円台に下落 ニューヨーク市場で円安進行

要約

ニューヨーク外国為替市場で円相場が約3週間ぶりに1ドル=160円台まで下落した。日銀の早期利上げ期待の後退などが背景にあり、政府・日銀による為替介入への警戒感が市場で強まっている。

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3週間ぶりの160円台\n\n29日のニューヨーク外国為替市場で、円相場が1ドル=160円台まで下落した。円が160円台をつけるのは約3週間ぶりとなる。\n\n
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※画像はイメージです
\n\n円売り・ドル買いの流れが強まり、心理的節目となる160円台に到達した格好だ。市場では再び為替介入への警戒感が意識される水準に入っている。\n\n## 円安の構造的な背景\n\n円安が進行する主な要因としては、日米の金利差が挙げられる。米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げ観測が後退する一方、日本銀行の早期利上げ期待も後退しており、円を売ってドルを買う動きが優勢となりやすい構図が続いている。\n\n前日28日のニューヨーク市場でも、円相場は1ドル=159円台後半まで下落しており、円安基調が継続していた。\n\n## 過去の推移と介入の記憶\n\n2024年4月29日には、日銀が緩和的な金融政策の維持を決定したことを受け、円相場が一時1ドル=160円台まで下落し、1990年4月以来約34年ぶりの円安水準として大きな注目を集めた。これに対し、政府・日銀は同年4月29日と5月1日に合わせて約9兆7885億円規模の為替介入を実施した経緯がある。\n\nただし、為替介入は円相場を一時的に押し上げる効果がある一方、日米金利差などの構造的な要因が解消されない限り、円安トレンドを根本的に覆すことは難しいとされている。今後の日銀の金融政策やFRBの動向が、円相場の行方を左右する重要な焦点となる。