2026/4/29
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経済

米上院銀行委、ウォーシュ氏のFRB議長指名を賛成多数で支持

要約

米上院銀行委員会は、次期FRB議長候補のケビン・ウォーシュ氏の指名を賛成多数で承認し、就任に向けた重要な手続きを通過した。

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米上院銀行委員会は、次期FRB(米連邦準備制度理事会)議長候補であるケビン・ウォーシュ氏の指名を賛成多数で支持した。ウォーシュ氏がFRB議長に就任するための重要なステップを通過した形だ。

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※画像はイメージです

ウォーシュ氏は元FRB理事で、2006年から2011年まで理事を務めた経歴を持つ。ジョージ・W・ブッシュ政権下では大統領特別補佐官なども歴任しており、共和党とのつながりが深い人物として知られる。FRB理事時代には量的緩和政策に懸念を示すタカ派と見られていたが、近年はインフレ抑制と利下げの両立が可能との見解も示している。

今回の指名の背景には、現議長であるジェローム・パウエル氏の任期が2026年5月15日に満了を迎えることがある。FRB議長の任期は4年で、大統領が上院の助言と承認に基づいて任命する仕組みだ。トランプ大統領がFRBの政策、特に利下げの遅れに不満を抱いていたことが、ウォーシュ氏指名の背景にあるとされる。

ウォーシュ氏はFRBの独立性を重視する姿勢を示しているものの、トランプ大統領からの干渉の可能性については、承認プロセスを通じて委員から質問が相次いだとみられる。委員会での賛成多数の支持を得たことで、今後の焦点は上院本会議での最終採決に移る。具体的な賛成票・反対票の内訳や、本会議での採決日程は現時点で明らかになっていない。ウォーシュ氏の政策スタンスについては、FRBのバランスシート縮小を重視し、それがインフレ抑制と利下げの余地拡大につながると主張している。タカ派とハト派の両面があるとの評価もあり、就任後の金融政策の方向性に市場の注目が集まっている。