2026/4/30
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経済

なにわ筋線の事業費が3300億円から6500億円に倍増、大阪府・市がコスト縮減を要請

要約

大阪都心と関西空港を結ぶなにわ筋線の総事業費が当初計画から約3200億円膨らむ見通しとなり、大阪府と大阪市が建設主体の関西高速鉄道に事業費の精査とコスト縮減策の検討を求めた。

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大阪の中心部と関西国際空港を結ぶ新路線「なにわ筋線」の総事業費が、当初計画の3300億円から6500億円へとほぼ倍増する見通しとなった。大阪府と大阪市は1月30日、建設主体の第三セクター「関西高速鉄道」に対し、事業費の精査とコスト縮減策の検討を求めた。

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物価高騰や工事見直しで3200億円の上積み

上積みされる事業費は計約3200億円に上る。内訳をみると、資材価格や土地価格の上昇といった物価高騰の影響が約2000億円と最も大きい。次いで、地中杭の撤去など工事内容の見直しに伴うものが約750億円、追加の安全・騒音対策に約450億円がそれぞれ必要になるとされる。

府市が第三者委員会に事業妥当性の審議を指示

大阪府と大阪市はそれぞれ1月30日に協議会合を開催し、関西高速鉄道に対応を求めた。事業費の精査とコスト縮減策の検討に加え、関西高速鉄道内部に設置された第三者委員会に対しても、事業継続の妥当性について審議を開始するよう指示した。府と市はいずれも関西高速鉄道の株主として、事業の行方に大きな影響力を持つ。

2031年開業予定への影響は不透明

なにわ筋線は、大阪駅北側のうめきたエリアから大阪市中心部を南北に縦断し、JR難波駅や南海電鉄の新今宮駅に接続する計画で、2031年の開業を目指している。事業費の大幅な増加が開業時期にどのような影響を及ぼすかは、現時点では明らかになっていない。今後、第三者委員会による審議の結果や、具体的なコスト縮減策の内容が焦点となる。