円相場が一時3円超の急伸、政府・日銀の為替介入実施か 約1年9カ月ぶり
要約
4月30日夜に日本経済新聞が円買い・ドル売り介入の実施を報道。前日に1ドル=160円72銭と約1年9カ月ぶりの安値を記録した円相場は、5月1日午前に157円台前半まで急伸した。
円相場が前日比3円超の円高、介入報道で急伸
2026年5月1日午前10時時点の東京外国為替市場で、円相場は1ドル=157円05〜06銭で推移している。前日17時比で3円8銭の大幅な円高・ドル安となった。
4月30日夜、日本経済新聞が「政府と日銀が円買い・ドル売りの為替介入を実施した」と報じた。政府関係者が事実を認めたとされる。実施が確認されれば、2024年7月以来、約1年9カ月ぶりの円買い介入となる。
前日に約1年9カ月ぶりの安値を記録
円相場は4月30日の東京市場で一時1ドル=160円72銭近辺まで下落し、2024年7月以来の安値を記録していた。同日夕方には片山さつき財務相と三村淳財務官が円安を牽制する発言を行い、その後19時すぎに円が急伸、一時155円台半ばまで上昇した。
三村財務官は5月1日、介入の有無について「コメントするつもりはない」と述べるにとどめた。一方で「大型連休はまだまだ序盤だと認識している」とも語り、引き続き市場の動きを注視する姿勢を示した。
前回の為替介入
円買い・ドル売り介入が実施され、今回報じられた介入はそれ以来約1年9カ月ぶりとなる。
円が約1年9カ月ぶり安値
東京市場で1ドル=160円72銭近辺まで下落。2024年7月以来の円安水準を記録した。
財務相・財務官が円安牽制
片山財務相と三村財務官がそろって円安に対する断固たる措置を示唆する発言を行った。
円が急伸、155円台半ばへ
円相場が急激に買われ、一時155円台半ばまで上昇。為替介入の観測が広がった。
日経新聞が介入実施を報道
日本経済新聞が政府関係者の証言として、円買い・ドル売り介入の実施を報じた。
東京市場で157円台前半
前日比3円8銭の円高。三村財務官は介入へのコメントを拒否しつつ、連休中の警戒姿勢を示した。
原油高も円安圧力に、市場は連休中の動向を注視
5月1日の東京市場では、国内銀行の為替担当者が中値決済に向けて「ドル買い優勢」との見方を示しており、輸入企業の実需による円売りも意識されている。
ユーロ円相場は1ユーロ=184円19〜23銭、ユーロドル相場は1ユーロ=1.1727〜28ドルで推移している。
WTI原油先物(期近物)は1バレル=105ドル台で推移しており、原油高が輸入コストの増大を通じて円安圧力となる構図が続いている。三村財務官が「連休はまだ序盤」と述べたことで、市場では大型連休中も当局が介入を辞さない構えであるとの見方が広がっている。