2026/5/1
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経済

JR西日本、りそなHDと資本業務提携を発表 関西みらい銀行株20%を900億円で取得

要約

JR西日本がりそなHD傘下の関西みらい銀行の株式20%を900億円で取得し、金融事業に参入する。鉄道会社による銀行サービス参入の動きが関西圏にも広がった形だ。

JR西日本りそなホールディングス資本業務提携金融事業銀行参入

JR西日本は1日、りそなホールディングス(HD)との資本業務提携を発表した。りそなHD傘下の関西みらい銀行の株式20%を約900億円で取得し、金融事業に本格参入する。

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## 関西みらい銀行株20%を取得今回の提携では、JR西日本がりそなHD傘下の地域金融機関である関西みらい銀行の株式を取得する。取得比率は20%で、取得総額は約900億円となる。JR西日本にとって金融事業への参入は初めてであり、鉄道事業以外の収益基盤を拡充する狙いがある。関西みらい銀行は近畿圏を中心に店舗を展開するりそなグループの主要銀行の一つである。JR西日本は同行への出資を通じて、鉄道利用者に対する金融サービスの提供を目指すとみられる。## 鉄道業界で広がる金融参入の動き鉄道会社が金融事業に参入する動きは近年加速している。JR東日本は2024年春に「JRE BANK」として銀行事業に参入しており、京王電鉄も「京王NEOBANK」を展開している。JR西日本の今回の提携により、関西圏の鉄道会社にもこの流れが波及した形だ。JR西日本は1,200万人超の会員を抱える独自のポイントサービス「WESTERポイント」を展開しており、金融サービスとの連携によって顧客基盤の拡大と経済圏の強化を図る戦略とみられる。## 両社にとっての提携の意義りそなHDにとっても、JR西日本の広範な顧客層にアプローチできる点は大きい。りそなグループは個人顧客向けのデジタル金融サービスに強みを持っており、鉄道利用者との接点拡大を通じて預金や各種金融商品の販売拡大につなげたい考えだ。一方、JR西日本は非鉄道事業の強化を経営課題に掲げ、不動産やホテル、商業施設運営などの多角化を進めてきた。金融事業への参入は、こうした事業多角化戦略の延長線上に位置づけられる。具体的な提携の開始時期や詳細な事業計画については、現時点で明らかになっていない。