熊本・八代市議をあっせん収賄容疑で逮捕 新庁舎建設巡り6000万円受領か
要約
八代市の新庁舎建設工事の入札で特定企業が有利になるよう働きかけた見返りに現金を受け取った疑いで、市議会議員ら2人が逮捕された。工事の予定価格は約118億円に上る。
市議ら2人を逮捕、6000万円受領の疑い
熊本県八代市の新庁舎建設工事を巡り、特定企業が入札で有利になるよう働きかけた見返りに現金を受け取ったとして、警視庁と熊本県警は7日、八代市議会議員の成松由紀夫容疑者(54)ら2人をあっせん収賄の疑いで逮捕した。成松容疑者が受け取ったとされる金額は6000万円に上るとみられている。
工事の予定価格は約118億960万円。捜査当局は、成松容疑者が市の入札過程において、大手ゼネコンの前田建設工業(本社・東京都千代田区)が有利になるよう働きかけを行い、その見返りとして現金を受領した疑いがあるとみている。
2016年の熊本地震を機に庁舎建て替え
八代市は2016年の熊本地震の影響により旧庁舎の建て替えを計画し、2019年に新庁舎建設の一般競争入札を公告していた。今回の逮捕は、この入札過程における不正の疑いに基づくものである。
警視庁と熊本県警による共同捜査が行われており、捜査当局は資金の流れや働きかけの具体的な内容について、引き続き全容の解明を進めるとみられる。
熊本地震発生
旧庁舎が被災し、八代市が新庁舎への建て替えを計画するきっかけとなった。
一般競争入札を公告
新庁舎建設工事の予定価格は約118億960万円。入札過程で不正があった疑いが持たれている。
成松容疑者ら2人を逮捕
あっせん収賄容疑で警視庁と熊本県警が共同で逮捕。6000万円の受領が疑われている。
約118億円の大型公共工事で浮上した疑惑
あっせん収賄罪は、公務員が請託を受けて他の公務員に不正な行為をさせるようあっせんし、その対価として賄賂を受け取った場合に成立する。法定刑は5年以下の懲役である。
八代市議会では、新庁舎建設を巡る疑惑についてこれまでも百条委員会が設置され調査が進められてきた経緯がある。今回の逮捕により、入札過程の不透明さが改めて問われることになる。逮捕されたもう1人の人物の詳細や、成松容疑者の容疑に対する認否については明らかになっていない。