NYダウ一進一退で始まる 米イラン協議難航の見方が重荷、半導体株が下支え
要約
2026年5月11日の米株式市場でダウ平均は前週末比42ドル90セント安の4万9566ドル26セントで推移している。イラン側の要求に対しトランプ大統領が反発し、協議難航への懸念が広がったことが重荷となった。
NYダウホルムズ海峡半導体関連株原油価格米イラン関係
米イラン協議の難航観測が市場の重荷に
2026年5月11日の米株式市場で、ダウ工業株30種平均は一進一退の展開で取引を開始した。午前9時35分時点では前週末比42ドル90セント安の4万9566ドル26セントで推移している。米国とイランの戦闘終結に向けた協議が難航しているとの見方が市場の重荷となった。
ブルームバーグ通信の報道によると、イラン側は米国に対し、イラン港湾への「逆封鎖」の解除、経済制裁の緩和、ホルムズ海峡の管理継続を要求している。これに対し、トランプ大統領は10日、自身のSNSで「全く受け入れられない」と不満を表明した。両国間の協議の先行きに不透明感が広がったことで、投資家のリスク回避姿勢が強まっている。
原油先物は96ドル台に上昇
米イラン協議の難航観測は原油市場にも波及した。11日朝のWTI原油先物(期近6月物)は1バレル96ドル台で推移しており、前週末終値の95.42ドルから上昇している。ホルムズ海峡を巡る緊張の高まりがエネルギー供給への懸念を強め、原油価格の押し上げ要因となった。
半導体関連株の買いが相場を下支え
一方、AI向け投資の拡大を背景に半導体関連株への買いが続いており、相場全体を下支えしている。地政学リスクへの警戒が広がる中でも、テクノロジー分野の成長期待が投資家の支えとなり、ダウ平均の下値を限定的なものにしている。
市場では引き続き、米イラン間の協議の行方や原油価格の動向が注視されている。