カルビー、インク調達難でポテトチップスなどのパッケージを白黒2色に変更へ
要約
中東情勢の緊迫化に伴うナフサ不足で印刷インクの調達が困難となり、カルビーは主力製品のパッケージを白黒2色に制限する。2026年5月25日の出荷分から順次適用し、安定供給を優先する。
大手菓子メーカーのカルビーは、中東情勢の影響で包装用インクの調達が不安定になっているとして、主力製品であるポテトチップスなど一部のパッケージデザインを白と黒の2色に変更することを決めた。すでに取引先への通知も行われている。
印刷インクの原料不足が直撃
今回の措置は、印刷インクの主原料であるナフサの調達難に対応するものである。ナフサは原油から精製される化学製品で、インクのほかプラスチックフィルムや溶剤など幅広い用途に使われている。中東地域の情勢不安が長期化する中、ナフサの供給が不安定となり、インクメーカーの間でも価格高騰や供給制限が広がっている状況だ。
カルビーは使用するインクの色数を絞ることで、資材不足の影響を最小限に抑え、製品の安定供給を維持する方針である。対象となるのはポテトチップスのうすしお味やコンソメパンチなどの一部商品で、2026年5月25日以降の出荷分から順次、白黒2色のパッケージに切り替わる。
安定供給を優先した暫定対応
今回のパッケージ変更は、あくまでも暫定的な対応とされる。カルビーは持続可能なサプライチェーンの構築を目指しており、原料調達や物流におけるリスク管理に取り組んできた。気候変動や自然災害、国際情勢の変化といったリスクに対し、サプライヤーとの連携を通じて対応を進めている。
インク業界でも、東京インキやサカタインクスといったメーカーが中東情勢の影響を受けて原材料の調達難に直面し、価格改定や供給体制の見直しを発表している。カルビーの今回の決定は、こうした業界全体の動きを踏まえたものといえる。
消費者への影響は
店頭に並ぶ商品のパッケージが大きく変わることで、消費者が商品を識別しづらくなる可能性もある。カラフルなデザインが特徴だったカルビー製品だけに、白黒2色への変更は売り場での印象を一変させることになりそうだ。中東情勢の改善後に元のデザインへ戻すかどうかなど、今後の対応が注目される。