衆院憲法審査会、緊急事態時の議員任期延長を軸にイメージ案提示
要約
衆院法制局が幹事懇談会で緊急事態条項のイメージ案を提示し、災害やテロで選挙実施が困難な場合の議員任期延長案を軸に据えた。与党は14日の審査会で本格議論に入る方針だ。
法制局がたたき台を提示、任期延長案が軸に
衆院憲法審査会の幹事懇談会が12日に開かれ、衆院法制局が緊急事態条項に関するイメージ案を提示した。災害やテロ等により国政選挙の実施が困難となった場合に、国会議員の任期を延長する案を軸とした内容である。
与党筆頭幹事の新藤義孝(自民党)は「よく整理されていた。煮詰めるべき部分がわかれば精度の高い議論ができる」と評価。野党筆頭幹事の国重徹(中道改革連合)も「更なる論点の深掘りをするためのたたき台だ。より可視化された憲法論議をする意味で了承した」と述べ、与野党ともにイメージ案を議論の土台とすることで一致した。
与党は提示された案に基づき、5月14日の憲法審査会で討議を行う方針である。
4月から加速した議論の経緯
今回のイメージ案提示に至るまでの経緯は、約3週間にわたる与野党間の調整を経たものである。
自民党が具体案提示を提案
緊急事態条項について具体案の提示を行うよう自民党が憲法審査会で提案し、議論の加速を求めた。
与野党で方針確認
衆院法制局からイメージ案の提示を受ける方針を、与野党の筆頭幹事間で合意・確認した。
法制局がイメージ案を提示
幹事懇談会において、議員任期延長案を軸とするイメージ案が正式に提示され、議論の土台として了承された。
憲法審査会で討議予定
提示されたイメージ案をもとに、憲法審査会において委員による本格的な討議が行われる予定となっている。
維新が条文起草協議会を開催
日本維新の会が独自に協議会を開き、緊急事態条項について条文レベルでの詳細な検討を進める方針だ。
4月23日に自民党が緊急事態条項の具体案提示を提案し、同28日には法制局から提示を受ける方針を与野党で確認していた。こうした段階的な合意形成を経て、今回のイメージ案提示に至った。
維新は独自に条文起草へ
日本維新の会は、審査会での議論とは別に、5月15日に「憲法改正条文起草協議会」を開催する。馬場伸幸は緊急事態条項について「詰めた議論をしたい」と述べており、条文レベルでの具体化を進める構えである。
議員任期延長の具体的な期間制限や発動要件の詳細については、今後の審査会での議論に委ねられる。臨時国会の召集期限や解散権のあり方に関する論点も含め、14日以降の審査会で本格的な議論が展開される見通しである。