IOC、ウクライナ選手の追悼ヘルメット使用を不許可 選手は「使い続ける」と表明
要約
ミラノ・コルティナ五輪のスケルトン男子ウクライナ代表ヘラスケビッチ選手が、ロシア侵攻で死亡した選手らの写真を貼ったヘルメットの使用をIOCに禁じられたが、レース本番での使用継続を宣言した。
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IOCが「政治的シンボル」として使用を認めず
国際オリンピック委員会(IOC)は2月10日、ミラノ・コルティナオリンピックにおいて、スケルトン男子ウクライナ代表のウラジスラフ・ヘラスケビッチ選手が使用するヘルメットを認めないと発表した。問題となったヘルメットには、ロシアのウクライナ侵攻で命を落とした選手らの写真が貼られていた。
IOCは、このヘルメットが政治的シンボルに関するガイドラインに反すると判断。代替措置として、追悼の意を表す黒い腕章の着用を認めた。ウクライナオリンピック委員会はヘルメットの使用許可をIOCに求めていたが、受け入れられなかった形だ。
ヘラスケビッチ選手「決定には同意できない」
これに対し、ヘラスケビッチ選手はIOCの決定に真っ向から異議を唱えた。「ガイドラインに違反したとは思えず、決定には同意できない」と述べ、ヘルメットの使用を続ける姿勢を鮮明にした。
さらに「今日私たちが、スポーツやオリンピックを楽しめるのは、彼らの犠牲のおかげだと信じている」と、亡くなった選手たちへの思いを語り、「明日のレース本番も使い続ける」と明言した。
追悼と規則の間で
IOCはオリンピック憲章に基づき、競技会場での政治的表現を制限する立場を堅持している。一方で、進行中の戦争で犠牲となった仲間への追悼行為を「政治的シンボル」として扱うことに対しては、議論を呼ぶ可能性がある。
ヘラスケビッチ選手がレース本番で実際にヘルメットを使用するかどうか、またIOC側がどのような対応をとるかが注目される。