2026/5/16
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国際

米中が関税引き下げで原則合意、具体的品目協議へ「貿易委員会」新設

要約

中国商務省は16日、米国との間で同規模の製品の関税引き下げに原則合意したと発表した。北京での首脳会談や韓国での閣僚級協議を経て、貿易拡大に向けた新たな協議機関「貿易委員会」の設置が決まった。

中国経済米中関係貿易政策通商政策関税引き下げ

中国商務省は16日、米国と相互に課す関税の引き下げで合意したと発表した。報道官談話を通じて「同規模の製品の関税引き下げで原則合意した」と述べ、貿易拡大を協議するための「貿易委員会」を新設する方針を明らかにした。具体的な対象品目は今後、同委員会の枠組みの中で協議する。\n\n

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※画像はイメージです
\n\n## 首脳会談・閣僚級協議を経て発表\n\n今回の発表は、一連の米中間のハイレベル協議の成果を踏まえたものである。13日に韓国で米中閣僚級協議が開催され、14日から15日にかけては北京で米中首脳会談が行われた。中国商務省は、これらの協議結果を総括する形で16日に合意内容を公表した。\n\n
  1. 韓国で米中閣僚級協議

    関税引き下げに向けた実務レベルの具体的な議論が行われ、翌日からの首脳会談に向けた最終調整が進められた。

  2. 北京で米中首脳会談

    米中両首脳が直接会談。関税引き下げの原則合意や貿易委員会の新設を含む、貿易関係の安定化に向けた方針を確認した。

  3. 中国商務省が合意を発表

    商務省報道官が談話を発表。相互に同規模の製品の関税を引き下げることでの原則合意を公式に表明した。

\n\n## 具体的な品目・時期は今後の焦点\n\nただし、関税引き下げの具体的な対象品目や実施時期、引き下げ幅については明らかにされていない。中国側は「同規模の製品」という表現にとどめており、どの分野の関税がどの程度引き下げられるのかは、新設される貿易委員会での協議に委ねられる形となった。\n\nまた、今回の合意に関して米国側からの公式な発表や確認は、現時点では伝えられていない。中国商務省の発表が先行する形となっており、米側の反応や合意内容の詳細が今後の焦点となる。\n\n## 長期化する貿易摩擦の転機となるか\n\n米中間の貿易摩擦は2018年頃から本格化し、追加関税の応酬が続いてきた。両国は世界経済の二大エンジンであり、貿易摩擦の行方はグローバルサプライチェーンや各国の経済にも大きな影響を及ぼす。今回の原則合意が、長期化する対立の転機となるかどうかは、貿易委員会での具体的協議の進展にかかっている。