アイスダンス結成1年目の仏カップル、シゼロン&フルニエ・ボードリーがミラノ五輪で金メダル
要約
北京五輪金メダリストのシゼロンが新パートナーのフルニエ・ボードリーと結成わずか約11カ月で五輪の頂点に立った。異なるパートナーでの五輪連覇はアイスダンス史上初の快挙となる。
結成約11カ月、異例の速さで五輪金メダル
2026年ミラノ・コルティナ冬季オリンピックのアイスダンスで、フランス代表のローレンス・フルニエ・ボードリー、ギヨーム・シゼロン組が金メダルを獲得した。2025年3月にカップルを結成してからわずか約11カ月での栄冠は、長年のパートナーシップが不可欠とされるアイスダンスにおいて異例中の異例である。
シゼロンは2022年北京五輪でガブリエラ・パパダキスと組んで金メダルを獲得しており、異なるパートナーでのオリンピック連覇はアイスダンス史上初の快挙となった。パパダキスとは約20年にわたるパートナーシップを築き、世界選手権5度制覇という輝かしい実績を残したが、2024年末に引退を発表していた。
僅差の激闘を制す
決戦の舞台では、実力伯仲の争いが繰り広げられた。米国のマディソン・チョック、エヴァン・ベイツ組との差はわずか約1.5点という僅差で、近年まれに見る激闘を制しての金メダルだった。チョック&ベイツ組は銀メダル、カナダのパイパー・ジルズ、ポール・ポワリエ組が銅メダルを獲得した。
3カ国を渡り歩いた新パートナー
フルニエ・ボードリーは国際色豊かなキャリアの持ち主である。もともとデンマーク出身のニコラ・ソレンセンとペアを組み、その後カナダ代表として北京五輪にも出場した。2025年にシゼロンとの新カップル結成に合わせてフランス市民権を取得し、フランス代表として競技に臨んだ。デンマーク、カナダ、フランスと3カ国の代表を経験した異色の経歴を持つ。
2人は初シーズンからフランスナショナルチャンピオンに輝くと、2026年1月の欧州選手権でも2位に10点以上の差をつけて優勝。急速に世界トップレベルの実力を証明してきた。結成からオリンピック金メダルまでの道のりは、アイスダンスの常識を覆すものとなった。