ミラノ五輪スケルトン、ウクライナ選手が戦死者追悼ヘルメットで失格
要約
ミラノ・コルティナ冬季五輪のスケルトン男子で、ウクライナ代表のウラジスラフ・ヘラスケビッチ選手が失格となった。ロシアの軍事侵攻で死亡した自国アスリートの写真をヘルメットにプリントして競技に臨もうとしたことが理由とみられる。
ウクライナオリンピックスケルトンミラノ五輪追悼
追悼ヘルメットで出場できず
ミラノ・コルティナ冬季オリンピックのスケルトン男子で、ウクライナ代表の選手が失格となった。当該選手は、ロシアによる軍事侵攻で死亡した母国アスリートの写真をプリントしたヘルメットを着用して競技に出場しようとしていた。
失格の正式な理由は明らかにされていないが、追悼ヘルメットの着用が処分に関係しているとみられる。失格を決定した組織や、ヘルメットに描かれたアスリートの氏名・競技種目といった詳細は現時点で判明していない。
五輪での政治的表現をめぐる議論
オリンピックでは、オリンピック憲章のルール50により、競技会場での政治的・宗教的・人種的なデモやプロパガンダが禁じられている。東京五輪以降、ミックスゾーンや記者会見など競技外の場面では意見表明が認められるようになったが、競技中の表現は依然として制限の対象となっている。
今回のケースでは、戦死した同胞への追悼という人道的な行為と、五輪の政治的中立性の維持という原則が正面から衝突した形だ。
ウクライナとスポーツの関わり
ウクライナはロシアの侵攻以降、スポーツの場を通じて戦争の実態を国際社会に訴えてきた。2022年の北京冬季五輪では、ウクライナのスケルトン選手が滑走後に反戦メッセージを掲げたことが注目を集めた経緯がある。
選手やウクライナ側、また関係機関からの公式なコメントは、現時点では確認されていない。