2026/4/1
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スポーツ

坂本花織、ミラノ・コルティナ五輪で銀メダル 今季限りの引退を表明

要約

2大会連続の表彰台を達成した25歳は、大技に頼らず表現力とスケーティングを武器に戦い抜いた。「大技ができない子がいたら私を参考にしてほしい」と後進へメッセージを残した。

フィギュアスケートミラノ・コルティナ五輪坂本花織

2大会連続の表彰台、有終の銀メダル

ミラノ・コルティナ冬季五輪のフィギュアスケート女子で、坂本花織(25、シスメックス)が銀メダルを獲得した。前回大会に続く2大会連続の表彰台で、今季限りでの引退を表明している坂本にとって、競技人生の集大成となる舞台で見事な結果を残した。

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※画像はイメージです

坂本は大技を持たない選手として知られる。それでも表現力とスケーティング技術を徹底的に磨き上げることで世界のトップに上り詰めた。トリプルアクセルや4回転ジャンプといった高難度の技に頼らず、演技全体の完成度で勝負するスタイルを貫いてきた。

後進へのメッセージ

坂本は2月20日、日本経済新聞の取材に応じ、「大技がなかなかできない子がいたら私を参考にしてほしい」と語った。大技なしでも五輪のメダルに届くことを自らの競技人生で証明した形であり、次世代のスケーターたちへ力強いメッセージを送った。

今季限りでの引退を表明している坂本にとって、この銀メダルは現役最後の大舞台で手にした勲章となる。2大会連続で五輪の表彰台に立つという偉業は、大技全盛の時代にあって、スケーティングの質と表現力で戦い続けた25歳の到達点を示すものである。

日本女子フィギュアの歴史に刻んだ足跡

坂本の銀メダル獲得により、今大会のフィギュアスケート女子では中井亜美が銅メダルを獲得し、日本勢2人が表彰台に上がる快挙も実現した。坂本はこれまで世界選手権3連覇(2022年〜2024年)を達成するなど、長年にわたり日本女子フィギュア界を牽引してきた。

引退後は指導者の道へ進むことを決めており、師匠の中野園子コーチからは「今後はあなたが五輪金メダリストを育てなさい」との言葉を受けたという。大技に頼らないスケーティングの哲学は、指導者としての坂本を通じて次の世代へと受け継がれていくことになる。