スピードスケート高木美帆が現役引退、五輪メダル10個の輝かしいキャリアに幕
要約
世界選手権オールラウンド部門で3位の成績を残し、最終戦を終えた高木美帆が10日にオランダから成田空港に帰国。引退の決断は五輪の結果ではなく、自身の変化と向き合う中で生まれたものだったと語った。
世界選手権3位で現役に別れ
スピードスケート女子の高木美帆(31、TOKIOインカラミ)が10日、現役最終戦となった世界選手権を終え、オランダから成田空港に帰国した。大会ではオールラウンド部門(短距離から長距離の4種目総合)で3位に入り、競技人生の最後を表彰台で飾った。
高木は日本時間4日、インスタグラムで引退を表明。五輪メダル10個という日本スピードスケート史に残る実績を積み上げてきた選手が、静かにリンクを去ることとなった。
「その時が来たかな」と感じた瞬間
帰国した高木は、引退を決めた経緯について率直に語った。
「少しずつ感じてきた自分の変化に向き合う中で、五輪前後くらいに『その時が来たかな』ってふと思った」
ミラノ・コルティナ冬季五輪の1500メートルでは6位に終わったが、引退の決断はその結果に起因するものではないという。高木自身が「五輪の結果を踏まえてそう思ったわけではない」と明確に否定した。
引退表明のタイミングについては「悲しくなってきちゃうので、話せる状況になかった」と胸の内を明かした。
新たな時間の流れの中で
現役生活を終えた今の心境について、高木はこう表現した。
「ゆったりした時間も流れている。そこに違和感がありながら、不思議な気持ちを抱えている」
一方で「スケートは人生の一部。自分の中で大きくあり続ける」とも語り、競技への深い愛着をにじませた。今後の進路については未定としている。
チームメイト佐藤綾乃の思い
長年ともに戦ってきたチームメイトの佐藤綾乃(ANA)は、世界選手権で総合9位の成績を収めた。自身の今後については「まだ気持ちを固め切れていない。いろいろな人たちと話し合った上で決めたい」と語り、慎重な姿勢を見せた。