2026/4/1
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スポーツ

勝田貴元がWRC初優勝、サファリ・ラリーで34年ぶり日本人V達成

要約

世界ラリー選手権第3戦サファリ・ラリー・ケニアで、トヨタの勝田貴元が初優勝を達成。1992年の篠塚建次郎以来34年ぶりとなる日本人ドライバーのWRC優勝を成し遂げた。

WRCトヨタ世界選手権勝田貴元日本人選手

34年の空白を埋める歴史的勝利

世界ラリー選手権(WRC)第3戦「サファリ・ラリー・ケニア」の最終日が2026年3月15日にケニアで開催され、トヨタ所属の勝田貴元(32)が初優勝を果たした。日本人ドライバーによるWRC優勝は、1992年に篠塚建次郎が達成して以来、実に34年ぶりとなる。

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※画像はイメージです

サファリ・ラリーは4日間にわたって行われ、各ステージの合計タイムで順位が争われる。勝田はこの過酷な競技を制し、WRCのキャリアで初めてトップに立った。

フォーミュラからラリーへ転身した異色の経歴

勝田は愛知県出身で、11歳からカートでレースキャリアをスタートさせた。18歳でフォーミュラチャレンジ・ジャパン(FCJ)のチャンピオンを獲得したが、2015年にラリーへ転向。トヨタが立ち上げた「TOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジプログラム」のオーディションで選出され、世界の舞台を目指した。

下位カテゴリーのWRC2では2018年に日本人初優勝を達成し、着実にステップアップ。2021年にはサファリ・ラリーで初の表彰台に上るなど、トップカテゴリーでも結果を積み重ねてきた。

篠塚建次郎以来の快挙

前回の日本人WRC優勝者である篠塚建次郎は、1991年と1992年にコートジボワールラリーを連覇し、日本人唯一のWRCトップカテゴリー優勝者として知られる。篠塚は2024年3月に75歳で逝去しており、勝田の今回の優勝は先人が切り開いた道を34年の時を経て再びつないだ形となった。

トヨタは日本人ドライバーの育成を重視しており、勝田はGAZOO Racingのプログラムから世界の頂点にたどり着いた。今回の優勝は、長年にわたる育成戦略が実を結んだ瞬間でもある。