広島・栗林良吏、プロ6年目の初先発で準完全試合 95球で中日を完封
要約
守護神から先発に転向した栗林が8回までノーヒットノーランを続け、被安打1・95球で完封勝利。新井監督の提案が実を結び、初先発で初完封を達成した。
8回まで走者なし、初先発で快投
広島東洋カープの栗林良吏投手が29日、中日ドラゴンズ戦でプロ6年目にして初めて先発マウンドに上がり、1-0で完封勝利を収めた。8回までノーヒットノーランを継続する圧巻の投球で、準完全試合を達成した。
昨季までリリーフ専門で通算271試合に登板してきた守護神が、先発転向後の初登板でいきなり歴史的な快投を見せた。栗林は立ち上がりから中日打線を寄せつけず、5回1死の場面では遊撃手・勝田成のライナー好捕にも助けられ、完璧な投球を続けた。
8回、初めての走者
記録が途切れたのは8回だった。先頭打者に中前へ落とされ、この試合初めての走者を許した。完全試合、さらにノーヒットノーランの夢は消えたが、栗林は動じなかった。
「何年も先発している投手なら(記録の)チャンスを逃したとガックリ来るかもしれないけど、僕は(先発は)初登板。無死で走者を出しちゃったという気持ちだった」
崩れることなく後続を抑え、試合の主導権を手放さなかった。
守護神の登場曲が響いた9回
新井貴浩監督は100球をめどに交代させる方針だったが、栗林の投球内容がそれを許さなかった。95球で最後まで投げきり、9回のマウンドに向かう際にはスタジアムに守護神時代の登場曲が流れた。最後は三振で試合を締めくくった。
先発転向は新井監督の提案によるものだった。監督は「(抑えは)1球も甘く入ってはいけないというプレッシャーで、メンタル的にも厳しい。きょうはいい表情でマウンドに上がっているという印象を受けた」と、栗林の変化を感じ取っていた。
栗林自身も「きょうは緊張というより、いい集中力だったと思う。自信にもなりました」と手応えを口にした。守護神から先発への転身は、最高の形で幕を開けた。