ハンガリー議会選挙の投票開始 世論調査では新興野党がリード
要約
2026年4月12日、ハンガリーで一院制議会選挙の投票が行われた。世論調査では中道右派の新興野党「ティサ」がリードしており、ロシア傾斜を強めるオルバン政権の去就が注目される。
投票開始、深夜にも大勢判明へ
2026年4月12日、ハンガリーで一院制議会選挙の投票が実施された。現地時間12日深夜(日本時間13日午前)にも大勢が判明する見通しである。任期4年の議会の構成を決める今回の選挙は、長期政権を率いるオルバン首相の続投の可否を問うものとなっている。
世論調査では、新興野党の中道右派「ティサ(尊重と自由)」がリードを維持しており、政権交代の可能性が現実味を帯びている。ティサ党はマジャール・ペーテル氏が率い、汚職撲滅や国内課題への取り組みを掲げて若年層を中心に支持を拡大してきた。
オルバン政権、EUとの対立深める
現職のオルバン首相は、ロシアへの傾斜を強める外交姿勢で知られる。特にウクライナ支援を巡っては、EUの共同支援策に反対する立場を繰り返し示し、EU内での孤立を深めてきた。法の支配や民主的価値観を巡るEUとの対立も続いており、EUからの補助金が凍結される事態にも至っている。
オルバン首相は2010年から政権を担い、ハンガリー史上最長の在任期間を誇る。「非自由主義的民主主義」を標榜し、メディアや司法への介入といった権威主義的な政策を進めてきたことでも知られる。
欧州全体への波及も
今回の選挙結果は、EUの結束やウクライナ支援の今後にも影響を及ぼす可能性がある。オルバン政権が維持されれば、EU内での対立構造は継続する見通しである。一方、ティサ党が勝利すれば、EUとの関係修復やウクライナ支援に対する姿勢の変化が見込まれる。
ハンガリーはEU加盟国でありながら、ロシアや中国との関係を深めてきた経緯があり、その動向は欧州全体の安全保障や国際関係にも波及しうる。選挙結果の確定は日本時間13日午前になる見込みで、今後の推移が注目される。