2026/4/13
nippon-post.com
社会

警視庁、歌舞伎町「トー横」で一斉補導 中高生ら21人を補導しOD対策で薬局に協力要請

要約

警視庁は歌舞伎町の「トー横」周辺で深夜に出歩いていた中高生ら21人を補導した。あわせて若者の間で深刻化する市販薬の過剰摂取対策として薬局へ協力を呼びかけている。

オーバードーズトー横歌舞伎町警視庁青少年保護

深夜の「トー横」で中高生ら21人を補導警視庁は、東京・新宿区歌舞伎町の「トー横」と呼ばれるエリアで一斉補導を実施し、深夜に出歩いていた中高生など21人を補導した。
Group of people
※画像はイメージです
「トー横」は新宿東宝ビル横の路地周辺を指す通称で、家庭や学校に居場所を見出せない若者たちが集まる場所として知られる。SNSなどを通じて集まった若者同士がコミュニティを形成する一方、路上飲酒や市販薬の過剰摂取(オーバードーズ)、性犯罪など深刻な問題が繰り返し発生してきた。## オーバードーズ対策で薬局に協力要請警視庁は今回の一斉補導に加え、若者の間で広がる市販薬のオーバードーズへの対策として、薬局に対して協力を呼びかけた。市販薬の過剰摂取は、ドラッグストアなどで容易に入手できる薬を大量に服用する行為で、健康被害や最悪の場合は死に至る危険がある。特に10代の若者の間で深刻化しており、その背景には若者が抱える生きづらさや社会的な孤立があると指摘されている。厚生労働省もこれまでに、薬局やドラッグストアに対し、購入者への情報提供や確認の徹底、依存が疑われる場合の対応を依頼する文書を発出している。医薬品医療機器法等改正法では、乱用のおそれがある市販薬について、若年者への大容量製品や複数個の販売を禁止する規制も盛り込まれた。## 繰り返される補導と根本的な課題警視庁は「トー横」周辺で度々、一斉補導を行ってきた。2024年4月の一斉補導では小学6年生を含む31人が補導され、2023年12月には同様の補導で860人が補導されるなど、問題は年々深刻さを増している。「トー横」に若者が集まり続ける背景には、家庭環境の悪化や不登校、社会的な孤立といった複合的な要因がある。NPO法人などによる支援活動も行われているが、若者が安心して過ごせる居場所の確保や、社会全体での支援体制の構築が課題として残されている。