1. 障害者福祉施設における虐待の実態 厚生労働省の2023年度の調査によると、障害者福祉施設等の従事者による虐待件数は1194件、虐待を受けた障害者数は2356人に上り、いずれも過去最多となっています。虐待の発生要因としては、支援スキルの不足、職員のストレスや感情コントロールの問題、倫理観・理念の欠如などが挙げられています。 2. 障害のある子どもと性犯罪のリスク 法務総合研究所の調査では、障害者が被害を受けた性犯罪事件において、加害者の約3割が支援者であったことが明らかになっています。特に発達障害のある子どもは性暴力被害に遭うリスクが高いと指摘されており、施設内での1対1の状況を避けるなど、より踏み込んだ安全対策の必要性が訴えられています。 3. 障害児支援サービスの現状と課題 障害児支援サービス市場は、発達障害児の増加などを背景に拡大を続けています。放課後等デイサービスなどの利用者も増加傾向にありますが、その一方で人材確保が慢性的な課題となっており、職員の資質向上や倫理観の徹底といった安全面の取り組みが求められています。