2026/4/15
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社会

川崎市クレーン解体現場で作業員5人転落、県警が工事会社2社を家宅捜索

要約

川崎市川崎区の製鉄所で4月7日、大型クレーンの解体中に約500トンの重りが落下し、作業員5人が転落した。神奈川県警は業務上過失致死傷の疑いで、工事に関与していた2社への家宅捜索を実施し、原因究明を本格化させている。

労働災害安全管理家宅捜索神奈川県警転落事故

500トンの重り落下、足場崩壊で5人転落

川崎市川崎区扇島にあるJFEスチール東日本製鉄所京浜地区で、大型クレーンの解体作業中に作業員5人が転落する事故が発生し、神奈川県警は業務上過失致死傷の疑いで工事に関与していた工事会社2社に対して家宅捜索を実施した。

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※画像はイメージです

事故は4月7日午後4時15分頃に発生した。解体作業中だった高さ約54メートルのアンローダークレーンに取り付けられていた約500トンの重りが落下し、作業員がいた足場が崩落。5人が約35メートルの高さから転落した。

転落した5人は全員、落下した重りの上で、重りの内部にあるコンクリートを掘削して軽量化する作業を行っていたとみられている。この事故で3人が死亡し、1人が行方不明、1人が重傷を負った。

事故当時は強風注意報が発令

事故当時、川崎市には強風注意報が発令されており、風速は10メートルだった。現場は海に面した人工島という立地であり、風の影響が指摘されている。行方不明者については、海中に転落した可能性があるとして、海上保安庁なども協力して捜索活動が行われた。

クレーン解体工事はJFEスチールから東亜建設工業が受注しており、死亡した作業員の多くは東亜建設工業の下請け・孫請け会社の従業員だった。

県警が業務上過失致死傷容疑で捜査

神奈川県警は業務上過失致死傷の疑いで捜査を進め、工事会社2社の家宅捜索に踏み切った。安全管理体制や作業手順に問題がなかったか、事故の原因究明を進めている。

建設業界では、墜落・転落災害が多く発生しており、労働災害防止が重要な課題となっている。今回の事故は、高所作業や重量物の取り扱いにおけるリスク管理、多重下請け構造における安全管理の責任の所在が改めて問われる事案となった。

  1. クレーン解体現場で事故発生

    高さ約54メートルのアンローダークレーンから約500トンの重りが落下し、足場が崩壊。重り内部を掘削中だった作業員5人が約35メートルの高さから転落した。

  2. 行方不明者の捜索開始

    海中に転落した可能性がある行方不明者1人について、海上保安庁なども協力して扇島周辺の海域を中心に大規模な捜索活動が実施された。

  3. 県警が工事会社2社を家宅捜索

    神奈川県警が業務上過失致死傷の疑いで工事関連2社を家宅捜索。強風の影響や作業計画の妥当性、多重下請け構造における安全管理体制を詳しく調査する。