東京ドーム、遊具死亡事故で事故調査委員会を設置 早大教授が委員長に
要約
東京ドームシティの遊具「フライングバルーン」点検中に約1.7トンの座席部分が落下し24歳の女性従業員が死亡した事故で、東京ドームが外部有識者を含む調査委員会を設置した。
事故調査委員会の設置を発表
東京ドームは4月30日、東京ドームシティのアトラクション「フライングバルーン」の点検作業中に発生した死亡事故を受け、事故調査委員会を設置したと発表した。委員長には早稲田大学理工学術院教授で安全人間工学が専門の小松原明哲氏が就任し、斉藤裕代表取締役社長もメンバーに加わる。東京ドームは「事故原因の究明や再発防止策の策定にあたる」としている。
事故は4月21日午前11時50分ごろに発生した。メンテナンス作業中、遊具の最上部に固定されていた座席部分(約1.7トン)が突然落下し、高さ約3.5メートルの脚立を使って作業していた24歳の女性従業員が支柱と座席部分の間に挟まれた。支柱と座席部分の隙間は約15センチしかなく、救出には事故発生から約5時間を要したが、女性は死亡が確認された。
警視庁が業務上過失致死容疑で捜査
警視庁は事故翌日の4月22日、業務上過失致死容疑で現場検証を実施した。捜査の結果、遊具の油圧調整弁から油漏れの痕跡が確認されている。油漏れが座席部分の落下を引き起こした直接的な原因であるかどうかについては、現在も捜査が続いている。
遊具「フライングバルーン」設置
イタリア製の遊具が東京ドームシティに導入され、稼働を開始した。
死亡事故が発生
午前11時50分ごろ、点検作業中に約1.7トンの座席部分が落下し、24歳の女性従業員が挟まれ死亡。救出に約5時間を要した。
警視庁が現場検証
業務上過失致死容疑で現場検証を実施。油圧調整弁からの油漏れの痕跡を確認した。
事故調査委員会を設置
早稲田大学の小松原明哲教授を委員長とする調査委員会を設置。斉藤裕社長もメンバーに加わった。
委員会設置を正式発表
東京ドームが事故原因の究明と再発防止策の策定を目的とする調査委員会の設置を公表した。
営業再開のめど立たず
事故が発生した遊具「フライングバルーン」は2024年12月に設置されたイタリア製の遊具で、座席が支柱に沿って上昇・下降し回転しながら動く構造となっている。施設内の「アトラクションズ」エリアは事故以降、営業を休止しており、再開のめどは立っていない。調査結果の具体的な公表時期も明らかにされていない。
東京ドームシティでは過去にも遊具に関連する事故が発生しており、2011年にはジェットコースターから男性が転落し死亡する事故が起きている。今回の事故は、遊園地やテーマパークにおける点検作業時の安全管理体制のあり方を改めて問うものとなっている。